本カタログについて

このリストとカタログは『日仏「美術全集」史』で書いたように次のカタログ・データに基づいている。仏語圏:フランス国立図書館、パリ市専門図書館、日本の国立情報学研究所運営のCiNii、フランスの古書ネット(Livre-rare-book.com)。さらに必要な場合は(とくに近年)出版社のサイトも参照している。日本:国会図書館、CiNii、古書ネット(「日本の古本屋」)、加えて戦前では『明治初年—昭和十五年、叢書全集価格総覧』。

本カタログは全集の巻構成と刊行年を示したものである。また、監修者をもつ全集ではその名前を記している。なお、フランス(仏語圏)で出版地表示のないものはパリ。また、仏語圏では刊行開始年・終了年がはっきりしない場合が少なくない。したがって、刊行開始年・終了年は上記機関のカタログ・データに示された年を示している。フランスの美術全集カタログに関しては今後も順次追加していく予定である。

日本編に関しては、 『日仏「美術全集」史』巻末の「日仏美術全集リスト」のデータ(全集の 刊行開始終了年や巻数等)にいくつかの修正を加えた。また、刊行後に加えた全集には(*)印をつけた。日本編でも新たな全集を追加し ていく予定である。

『日仏「美術全集」史』について

日仏「美術全集」史
美術(史)啓蒙の200年
[著者]島本浣
美術全集をあなどるな。美術全集を再考して見えてくる美術(史)のはらむ問題圏。
19世紀初頭から20世紀末までに出版された日本とフランスの「美術全集」年代史を縦糸に、美術(史)受容、近代美術史観生成、美術啓蒙のエクリチュール、加えて全集企画者、美術出版社、図版印刷史など多様な問題群を横糸として織り上げた、過去に類例のない研究書。
定価=本体 5,600円+税
2016年1月30日/A5判上製/528頁/ISBN978-4-88303-394-2

著者紹介

島本浣(しまもと・かん)

一九四七年広島県生まれ。京都大学文学研究科後期博士課程(美学美術史専攻)修了。文学博士(京都大学)。現在、京都精華大学芸術学部教授。二〇〇六~一〇年に学長を務める。専門は十七世紀から十九世紀のフランス美術・美術批評史。主要著書に『美術カタログ論―記録・記憶・言説』(三元社)、『絵画の探偵術』『絵画のメディア学』(ともに共編書、昭和堂)、『象徴主義の光と影』(宇佐見斉編、ミネルヴァ書房)、『芸術理論の現在―モダニズムから』(藤枝晃雄、谷川渥編、東信堂)などがある。(2016年1月現在)

フランス編(France, Bélgique et Suisse)

1868~1914年(19世紀後半から第一次大戦まで)

1917~1945年(両大戦間)

1945~1979年(第二次大戦後から1970年代まで)

1980、90年代

日本編

1914~1945年(全集誕生から第二次大戦終了まで)

1945年~1979年(第二次大 戦後から全集黄金時代)

1980、90年代(全集の黄昏期)

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