母語の言語学

[著者]レオ・ヴァイスゲルバー
[訳者]福田幸夫

「言語の相違は音形や記号の相違ではなく、世界観自体の相違である」フンボルト
言語をエネルゲイアとして捉え、母語の現象ではなく、その働きに本質を求め言語と人間という根本問題に迫る。

定価=本体 3,107円+税
1994年9月25日/四六判並製/247頁/ISBN978-4-88303-024-8



[目次]
初版の序 7
第二版の序 9

序論 11
言語の理解につながる色々の仮説 12
言語の人類法則 16

第1部 言語に制約された存在の法則──言語哲学の手引き 25

第2部 言語共同体の法則──言語社会学 35
第1章 母語 39
1 精神的に創造する言語力の展開としての母語 43
2 文化を担う力としての母語 132
3 歴史を作り出す力としての母語 145
第2章 言語共同体 157
1 言語研究の対象としての言語共同体 158
2 人類は言語共同体に分節されている 160
3 言語共同体と民族 169
4 言語共同体の生活法則 175

第3部 母語の法則──言語心理学 181
第1章 母語をもつ個人 182
第2章 母語取得 186
第3章 母語ができる──こと 196
第4章 母語行動 208

第4部 人間であることと言語──言語哲学 221
第1章 問題提起の根拠 222
第2章 言語の多様性の意義 226
第3章 人間の言語の才 247
1 言語の才の本質はいったいどこにあるのか 248
2 人間の言語の源泉 252
第4章 言語と人間であること 256

終章 言語研究の意義 261

訳者あとがき 267
参考文献 273


HOME