[目次]
はじめに 7
第1章 教員社会の形成と啓明会 14
第1節 埼玉県における小学校教員会の成立 14
1 教育会と啓明会 14
2 郡教育会と教員会 16
3 県教育会の成立と県内教育世論 20
4 啓明会と小学校教員会 26
第2節 啓明会運動と社会的基盤 32
1 在村の啓蒙的教化論 32
2 『啓明会維持会員名簿』に見る会員層 33
1)『啓明会維持会員名簿』(以下、『会員名簿』)について 33
2)会員の卒業年次別、学校種別分布 35
3)会員の地域的分布 38
3 『認知希望調綴』による会員層の検討 40
1)埼玉啓明会員の社会的階層 40
2)任地希望理由に見る会員教師像 42
3)埼玉啓明会運動の可能性と限界 46
4)啓蒙的教化のゆくえ 49
第2章 恐慌期の社会と学校
第1節 潮止村の学校改革 56
1 恐慌と学校 56
2 大正デモクラシーと「心造」の重視 58
3 潮止自治学校の内容と進学層 63
4 経済恐慌と「財造」の重視 66
5 高等科吸収と自治学校改革 71
6 新自治学校の内容と進学層 75
7 青年学校令と新自治学校の変質 78
第2節 自由学校から全村教育村へ 81
1 養蚕農村と小学校 81
2 野上自由教育と『我が子の学習論』 83
3 樋口小学校のダルトンプラン 88
4 自由教育と村民 92
5 自由教育から報徳主義へ 97
6 全村教育から満蒙開拓へ 103
第3節 『北足立郡児童文集』と『雑木』 110
1 都市的地域と学校教育 110
2 「教員の飽和状態と質的低下」の問題 112
3 国語教育講習会と学級文集づくり 117
4 『県陽文集』と生活の綴方 121
5 綴方研究会の発足 126
6 『雑木』の主張と活動 129
7 『雑木』に見る青年教師像 133
第4節 経済更正運動と「国旗」 136
1 国民の再統合と「国旗」 136
2 集団訓練と「無二ノ資本」 139
3 主観的動機付けと宗教性――儀式の神聖化 143
4 日の丸の精神的象徴化 147
5 経済更正運動と日の丸 151
第3章 敗戦直後の社会と教育
第1節 学校教育の拡充と再生 158
1 進学要求のたかまり 158
2 欠番の第六小学校 159
3 生活水準の平準化と中等学校の拡充 165
4 戦時教育の払拭 170
5 六・三制実施と住民の動向 173
第2節 新制中学校教育の出発 183
1 成立期新制中学校教育の実態 183
2 教科担任制の実態と教科書の受給 186
3 成立期の教育課程 194
第3節 教育会から教員組合へ 198
1 二つの潮流 198
2 埼国教の結成と提携路線 205
3 一一・七埼国教大会――提携から闘争へ 208
4 二・一ゼネストと三教組 213
5 労働協約の締結と教育運営協議会――教育行政の民主化 217
6 埼教組の結成と教育会の解散 221
あとがき 226
注
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