ことばへの権利
言語権とはなにか

[編]言語権研究会

日本のマイノリティ言語(朝鮮語、アイヌ語……)はどのような地位におかれているのか? グローバル化の進むなか、小さな言語が消えてゆくのは「自然」なのか? 「言語権」という視点がひらく、あたらしい権利の地平。

定価=本体 2,200円+税
1999年10月25日/四六判並製/214頁/ISBN978-4-88303-061-3



[目次]
はじめに(言語権研究会・臼井裕之+木村護郎) 7

第1部 シンポジウム「人権としての言語〜言語権の思想と実践」
 ヨーロッパの少数言語と言語権(原聖) 22
 アイヌ語復興の現状について(中川裕) 30
 在日朝鮮人の言語状況と民族語使用権(藤井幸之助) 38
 エスペラントと言語権──二つの接点(タニヒロユキ) 49
     質疑応答 61

第2部 論文編
 言語接触の諸問題(ハインツ・クロス、田中克彦訳) 74
 言語的不正と言語権(ロバート・フィリプソン+スクトナブ=カンガス、木村護郎訳) 95
 言語政策の新しいパラダイムに向けて(マルク・フェテス、木村護郎訳) 129

第3部 資料編
 世界人権宣言〔抜粋〕 146
 国際人権規約〔抜粋〕 148
 民族的又は種族的、宗教的及び言語的少数者に属する者の権利に関する宣言(マイノリティ権利宣言) 156 
 世界言語権宣言 161
 言語権に関する声明 185
 国際語エスペラント運動に関するプラハ宣言 190
 アイヌ文化振興並びにアイヌの伝統等に関する知識の普及及び啓発に関する法律〔抜粋〕 199

あとがき 207
編著者紹介 212


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