[目次]
まえがき
序論 歴史に空白あるべからず 共同研究の問題意識と立脚点(杉野要吉)
第1部 淪陥下華北文学の研究史と文学者の証言
第1章 華北淪陥区文学研究 過去・現在・未来(張泉、杉野元子訳)
第2章 戦時下北京から五十五年を経て(中薗英助)
第3章 偽りの日々(梅娘、杉野元子訳)
第4章 自分を語る 文学者、編集者としての足跡(李景慈、杉野元子訳)
第2部 淪陥下文学界の交流の諸相
第1章 第三回大東亜文学者大会の実相(岡田英樹)
第2章 「明日の黄花」 中華日報社時局小叢書第八種『大東亜文学者大会』について(郭偉)
第3章 「風雨談」、その言説に包含された真実と虚構 上海からの照明(周海林)
第4章 二つの青春 中薗英助と陸柏年(杉野元子)
第3部 淪陥下北京の文学者の動向
第1章 北平の山丁(岡田英樹)
第2章 華北淪陥時期の梅娘と日本(張泉、杉野元子訳)
第3章 華北淪陥時期の柳龍光(張泉、杉野元子訳)
第4章 淪陥時期における張我軍と中日文学との関わり(張泉、高木博訳)
第5章 関永吉論(杉野元子)
第6章 ある演劇人の苦悩と選択 陳綿試論(杉野元子)
第7章 淪陥下北京における「親日」派文学者の運命 沈啓无について(杉野要吉)
第4部 淪陥下北京の日本語教育政策
第1章 淪陥下北京の言語的憂鬱(石剛)
第2章 華北占領地域における文化工作の諸相(安野一之)
第5部 日本の文学者の動向
第1章 吉川幸次郎における戦中・戦後の問題 「親日」派文学者沈啓无との接点において(杉野要吉)
第2章 日本文学報国会編集「大東亜文学」 戦時下における日中文化交流の一風景(周海林)
第3章 武田泰淳「北京の輩に寄するの詩」について(関本洋司)
第4章 竹内好の「北京日記」時代について(小林基起)
第5章 戦時下の飯塚朗 「燕京文学」「中国文学月報」を中心に(永井健一)
第6章 「燕京文学」時代の中薗英助(郭偉)
第7章 江崎磐太郎論(郭偉)
第8章 中国における小林秀雄 新資料瞥見(井上賢一郎)
第9章 阿部知二と旧都北京 最初の中国体験と長編『北京』をめぐって(矢崎彰)
第10章 石川達三「生きてゐる兵隊」論 矛盾に翻弄される兵隊達(杉本正子)
第11章 金史良と中国、そして在日朝鮮人 「光」を求める流離(さすら)い人(徐昌源)
資料
第1章 書評・銭理群著『周作人伝』(周海林)
第2章 書評・張泉著『淪陥時期北京文学八年』(郭偉)
第3章 小説・手術を前に(梅娘、張志晶+小林基起訳)
第4章 中国統一文学団体を組織することに関する座談会(華北作家協会主催、李仁順+杉野元子訳)
第5章 林房雄氏の歓迎座談会記録(張志晶訳)
第6章 林房雄印象記(蕭菱、張志晶訳)
あとがき
人名索引
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