[目次]
序説 文明病からの「逃避」 5
1 文明への嫌悪と自然への逃走 6
2 サナトリウムの時代 12
3 晩年のカフカとサナトリウム 14
1部 アスコーナの光と影 25
4 菜食者コロニーへの夢 26
5 約束のアスコーナ 29
6 生活改善への一歩 39
7 コロニーに深まる亀裂 53
8 アスコーナ共同体の地盤固まる 63
9 好景気を呼ぶエダンコヴァンの事業 72
10 そのごの「モンテ・ヴェリタ」 80
2部 アスコーナの時代とその周辺 89
11 自然へのノスタルジー 90
12 フンボルトとゲーテの自然観 92
13 工業化の波と新たな理想郷 94
14 菜食者コロニーの登場 96
15 新たな母権制理想郷への誘い 97
16 表現主義のアポカリプセ 99
17 父親殺し・カインの末裔そして精神分裂 101
18 患者グロースをめぐるフロイトとユングの確執 112
19 ミューザムと彼をめぐる人々 116
20 ボヘミアンの女王ツー・レーヴェントロー 121
21 ヘルマン・ヘッセと殉教者グストー 124
22 神智主義とアスコーナ 136
23 チューリヒ・ダダと「時代からの逃走」 141
24 ジョイスとユング 148
25 フリーダとD・H・ロレンスの焔 152
26 ラバンの舞踏集団とアスコーナのスペクタクル 157
27 アスコーナのそのごの経営者 160
28 アスコーナ以後 170
29 ナチズムとエコロジー 171
30 「エラノス会議」とアスコーナ 174
著者あとがき 177 参考文献 180 |