日本文化としての将棋

[編著者]尾本惠市

「将棋学」への誘い────
『この本は、将棋を日本の伝統文化として捉えたものである。学者のメッカである国際日本文化研究センター主導の研究成果の集大成で、学術書といえる名著』
(永世棋聖・米長邦雄)

定価=本体 2,400円+税
2002年12月20日/四六判上製/312頁/ISBN978-4-88303-109-2



[目次]
まえがき(尾本惠市)  3

第1部 将棋という文化
 
将棋という日本文化(尾本惠市)  20
 将棋、この玄妙なるもの――その“独自性”をめぐって(小暮得雄) 39
 江戸期の科学と将棋(伊達宗行) 61
 戦国武将の陣立と将棋の戦略(笠谷和比古) 77
 自己表現としての将棋(羽生善治) 105
 女流棋士の世界(谷川治惠) 108
 人間の可塑性(木村汎) 111

第2部 将棋の起源と歴史
 
駒型と持駒使用(木村義徳) 116
 考古学から見た古代日本将棋(清水康二) 133
 平安から室町のさまざまな将棋(佐伯真一) 151
 江戸時代の将棋(増川宏一) 164
 棋士集団の誕生(竹村民郎) 179
 江戸庶民と将棋(早川聞多) 195
 将棋と落語と私(十時博信) 199

第3部  将棋というゲーム
 
将棋とチェスの比較論(旦代晃一) 204
 コンピュータは名人に勝てるか(飯田弘之) 216
 QC手法による棋士の棋風分析(米長泰)  228
 武道・スポーツと勝負(入江康平) 237
 水無瀬駒を探る――将棋駒・その伝統と文化について(熊澤良尊) 251
 賭けと日本人(谷岡一郎) 275
 将棋の進化と情報地理学のすすめ(旦代晃一) 294
 弓と将棋(山田奨治) 296
 最後の眞剣師――太田学の聞き取り(木村義徳) 299
 塀の中の大道棋(小暮得雄) 303

あとがき(木村義徳)  306


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