要件プロセス完全修得法

[著者]スザンヌ・ロバートソンジェームズ・ロバートソン
[訳者]苅部英司

「要件策定という極めて属人的な職人芸の世界に科学をもちこむ最初の画期的な試み」
(トム・デマーコ)

「本書は、完全な、包括的要件プロセスを編み出すための十分にテストされた一つの手段を、それぞれにテンプレートを当てはめ、一つずつ例を示しながら、ステップ・バイ・ステップで示している。彼らのプロセスに一貫して流れている思想は、‘合理的であること(reasonableness)'である。言い換えれば、このプロセスのあらゆる部分はそれぞれ意味を持ち、要件策定作業にあまり経験の無い人にとっても極めて説得力に富むものとなっている。こういった類いの構造を組織の中に持ち込む際には、合理的であることはより容易に受入れられるという意味でもあり、こうした多くの複雑なプロセスが試みられ、拒絶され続けてる世界では、これは欠くことのできない属性なのである。」(ワインバーグ)

定価=本体 6,000円+税
2002年12月10日/
A4判並製/442頁/ISBN978-4-88303-111-5



[目次]

     謝辞 vi
     緒言 vii
     訳者まえがき viii

1 要件とはなにか? 1
    なぜ要件が重要なのかについて考察する

2 要件プロセス 11
    汎用の要件収集プロセスについて概観する

3 プロジェクト発進27
    システムについて本当に何を知っているかを調べあげ、プロジェクトにおける初期評価を開始する

4 事象駆動ユース・ケース  57
    対象業務を確実にユース・ケースに分割するための手法を概観し、最適なシステム像を描くための方法を論ずる

5 要件のトローリング収集法 89
    要件収集のための手段について考察し、幾つかの有効な手法について論ずる

6 機能要件 117
    システムの基本的な存在理由として存在する要件について考察する

7 非機能要件 127
    システムが行わなければならないことを行うためにシステムが持たなければならない要件について考察する

8 仕様の書き方 153
    要件を文書の形にまとめる方法について考察する

9 適合規準 181
    要件を如何にして測定可能に、したがってテスト可能にするかについて考察する

10 品質検査 199
    不要な要件が仕様に入り込むのを防ぐ

11 プロトタイピングとシナリオ 221
    要件発見のためのシミュレーション手法の活用

12 要件の再利用 241
    すでに記述されている要件を探し出し、それらを再利用するための方策を探る

13 要件仕様の棚卸し 259
    仕様が正しく完全か、あるいは更に作業を続ける必要があるかを決める

14 要件はいずこへ? 283
    要件に対するその他の問題について考察する

付録A ボレーレ要件プロセス・モデル 305
    要件の収集およびテストのためのプロセス

付録B ボレーレ要件仕様テンプレート 385
    厳密な要件仕様の規定法ガイド

     用語解説 425
     参考文献 427
     索引


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