[目次]
プロローグ 9
注 15
第1章 元田永孚の教学論
第1節 朱子学徒の明治維新 18
1 朱子学的教化論と近代 18
2 元田の道心論 26
3 元田の国教論(神道論) 34
4 放伐論と聖別化 39
5 忠孝一体論 44
注 47
第2節 教学と教育の間 52
1 戦時下教育と教学 52
2 教化と教育 55
3 教学と「自然の教」「自然の学」 57
4 教育と教学 60
5 教学と国教 64
6 教学の心性 67
注 71
第3節 教学と国民教育の間 74
1 維新官僚と教学の相克 74
2 田中の国民教育理解――教育と法教 80
3 国民教育と教育令 89
4 風俗習慣と教学論の射程 94
注 99
第4節 教学論から国民道徳論へ 102
1 元田の残した課題 102
2 君徳と孝弟論 106
3 祖先崇拝と「保守主義的思考」 113
4 「国民道徳論」への道 120
注 125
第2章 井上哲次郎と不敬事件
1 予期せざる陥穽 130
2 国民道徳と倫理的宗教 132
3 伝統的国体論と国民道徳論 141
4 国体論の再構成と国民道徳論 145
5 王道的国体論と『我が国体と国民道徳』 149
6 不敬事件と伝統的国体論 156
7 国体論の顕教と密教 160
注 165
第3章 吉田教育学と国民道徳論
1 如何にせば 172
2 社会的教育学から系統的教育学へ 176
3 『教育的倫理学』と社会ダーヴィニズム 181
4 国民道徳論をめぐって―普遍と特殊― 185
5 国民道徳から国民精神へ―形式と内容― 190
6 思想問題と国民道徳論 195
7 教学刷新をめぐって 202
@宗教的教育をめぐって 202
A教学刷新評議会と吉田 209
B「聖訓ノ述義ニ関スル協議会」と吉田 212
8 普遍と特殊をめぐって 218
注 220
エピローグ 225
注 229
あとがき 230
人名索引・事項索引 239 |