[目次]
まえがき 009
第T部 言語相互行為としての談話 015
1 対象領域の定位 015
2 言語相互行為の理論の概略 021
2-1 諸前提 021
2-2 言語相互行為の類型(タイプ)と範型(パタ−ン) 022
補説1:買い物行動の手順 024
2-3 対面談話の位置づけ 027
2-4 言語行為概念と意義目的関連 030
3 言語相互行為の諸基盤 035
3-1 言語相互行為における協調 035
3-2 協調の様式 037
補説2:競合・統合様式を指標とした部分的な日独語対照の構想 040
3-3 個別類型的な相互行為原則 043
4 方法的な制限と相対化 047
第U部 日独語などに見る対面談話の組織 049
1 解明の枠組み 049
1-1 導入 049
1-2 場面理解・参加様態・参加役割 050
1-3 談話組織の基礎 053
2 ドイツ語談話の分析例 057
2-1 相互行為の枠組み 057
2-2 競合性と論弁性 065
2-3 担当者性と参加様態:日独比較の例 069
3 日本語対面談話の一側面:共同参加 071
3-1 相互指向表現と「三歩形式」 071
3-2 相互指向表現の関連体系 075
補説:冗談パターンの差異 078
4 差異の背景 079
第V部 相互行為の枠組み設定 083
1 対象と課題 083
1-1 導入 083
1-2 電話による談話行為の特異性 083
1-3 相互行為枠について 085
1-4 調査方法 087
2 開始部 088
2-1 誰が最初にしゃべるか 088
2-2 受信側の第一発話の特徴 089
2-3 発信側の第一発話の特徴 091
2-4 開始部の経過パターン 095
2-4-1 ドイツ語 095
2-4-2 日本語 100
3 終結部 108
3-1 概観 108
3-2 日本語 108
3-3 ドイツ語 112
4 まとめと展望 115
第W部 談話行動における論弁性 119
1 導入 119
2 論弁的なものの様々な類型 121
2-1 一致と不一致 121
2-2 事実的な不一致による論弁 122
2-3 想定された不一致による論弁 124
2-4 不一致のない論弁 128
2-4-1 一致のための論弁 128
2-4-2 一致に基づく論弁 129
補説:文学テクストにおける論弁 131
2-5 論弁における統合性と競合性 132
3 論弁性への指向の出現様態 134
3-1 日独比較のパイロット調査 134
3-2 日本語談話の中の論弁性 137
3-2-1 論弁の必要がない 138
3-2-2 論弁を慎重に行う 139
3-2-3 仲が良いからできる 143
3-3 ドイツ語談話での観察:通常性成立の指標 144
4 遠望 147
第X部 相互行為の評価概念と評価表現 151
1 問題の輪郭 151
1-1 評価概念の問題諸領域 151
1-2 相互行為の通常性と評価概念 153
1-3 様々な意義関連の考察 155
2 概念化の諸段階 158
2-1 予備考察 158
2-2 定型表現化、とくに語彙化 160
2-3 社会行動の要因に関わって 163
2-4 通常性の基盤に関わって 165
3 相互行為の協調様式と評価行為 167
3-1 解釈行為と評価行為 167
3-2 協調様式との関連 169
4 評価表現の意味論的側面 171
4-1 外的関連 171
4-2 内的関連:語義の三つの次元 174
5 歴史性 179
6 結び 182
第Y部 「異文化間コミュニケーション」をめぐって 185
1 前理論的に 185
1-1 導入 185
1-2 「異文化」領域の外形的な分類 186
1-3 習俗的な異文化のイメージ 188
2 異文化間相互行為の像 190
2-1 操作的な文化の概念 190
2-2 異文化性の出現様態 193
2-3 二つの相 194
3 通常性の衝突 197
3-1 通常性成立のマクロコンテクスト 197
補説:エリアスと「文化」の概念 199
3-2 通常性と協調様式 200
3-3 通常性のコスト:批判的相対化 202
4 中間的な方法的反省 204
5 再び協調様式と意義関連について 206
5-1 相互性と協調の基本 206
5-2 基本様式と特定様式の意義関連 209
6 相互行為原則への補足 212
6-1 地域と類型ごとの差異 212
6-2 学校制度における相互行為原則の差異 215
7 まとめ 221
第Z部 個在と共存・個的領域と共有領域 225
1 共存性と個在性 225
2 意義関連体系としての個的領域と共有領域 228
3 個的領域と共有領域における異文化性の概観 231
4 個的領域に属する意義関連 235
4-1 身体と身体行動及びその延長 236
4-2 行動の構想と実行 237
4-3 「内的世界」 239
4-4 談話的・話題的領域性 241
4-4-1 談話における領域性とは何か 241
4-4-2 領域性と談話の微細組織 243
補説:個人の像と方法論的含意 246
5 共有領域の意義関連 248
5-1 行為内的・談話的共有領域 248
5-2 基本的及び特性的共有領域 252
5-2-1 言語相互行為の像 252
5-2-2 対面談話における共有領域の様態 254
5-3 特性的共有領域の諸相 258
5-3-1 共有領域の成立様態における差異 258
5-3-2 共有領域と話題組織 259
5-3-3 談話組織一般における共有性の様態 261
6 相対化と補足:まとめに代えて 265
あとがき 269
引用・参考文献及び資料 270
索引 286
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