死者の追悼と文明の岐路

二〇一一年のエジプトと日本

[編著者] 大稔哲也島薗進

激動する社会における死者の追悼の意味を問う――
1 月 25 日、エジプト革命。 3 月 11 日、東日本大震災。 2011 年、危機に直面した両国での死者の追悼の意味を死生学の視座からグローバルに論じる。2011 年 9 月開催 エジプト・日本学術交流シンポジウム「死者の追悼と文明の岐路 2011 年」論文集。

[書評・紹介]
『月刊寺門興隆』「仏書 厳選18冊」、2013年8月号、興山舎

定価=本体 1,800円+税
2012年3月15日
A5判並製/168頁/ISBN978-4-88303-308-9


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[目次]

まえがき 文明の岐路と死生学の新たな次元  7
緒言 共振する世界の中で――二〇一一年、エジプトと日本/大稔哲也  11

第一部 基調講演   27
   記憶し、認識し、回復する――アラブを犠牲者の立場から救済する/
    イッズ・アッディーン・ショクリー・フィシェール[訳:大塚修]  28
   文明の死と再生――黒死病とリスボン大震災のあとさき/樺山紘一  39
   基調講演へのコメント/大稔哲也  52

第二部 記録と記憶   59
   記憶される震災、忘却される震災――関東大震災と皇室/原武史  60
   一月二五日革命の記録編纂プロジェクト――近代エジプトの記憶/ハーレド・アザブ[訳:小林理修]  71
   原報告、ハーレド・アザブ報告へのコメント/佐藤健二  86

第三部 弔いと記憶   93
   東日本大震災にみる土葬の復活――あり得べき℃者の姿/鈴木岩弓  94
   悪を打ち負かすエジプトの伝統的手段――死者に対して助力を乞う、あるいはその代替としての革命/
    ロワイ・マフムード[訳:中西悠喜]  107
   鈴木報告、ロワイ・マフムード報告へのコメント/マグディー・ギルギス[訳:小林理修]  143

第四部 総合コメント   147
   歴史の中に死者の声を聞く/外川昌彦  148
   認識、希望と死者の記憶――何を、どのように記憶するのか/池澤優  155
   開催趣旨とプログラム  159

あとがき/大稔哲也   163


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