[著者]ベル・フックス [訳者]杉山直子
ベル・フックスのアメリカ黒人現代アート批評、待望の邦訳。白人至上主義的・資本主義的・家父長制による排他的な視覚の政治学が深く浸潤する現代アートとその批評、システムの内部にメスを入れ、真の黒人の美学を開示する。
[書評・紹介] 《ふぇみん》「書評」 、2013年2月15日 《図書新聞》2013年3月2日号、評者:堀江耕氏 「知と文明のフォーラム」2013年3月21日(訳者による紹介)→記事を読む 「アメリカ学会会報」No.182、2013年7月、評者:江崎聡子氏
定価=本体 3,200円+税 2012年10月31日/A5判並製/308頁/ISBN978-4-88303-320-1
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[目次]
序 芸術の重要性 9 わが心の芸術 18 魂の詩学──芸術はみんなのもの 30 アリソン・サールとアートについて語る 44 生贄の祭壇──バスキア再考 61 転覆させる美──異議申し立ての新しい形式 80 栄光の中で──黒人の生活の中の写真 85 失われた故郷を求めて 99 キャリー・メイ・ウィームスとアートについて語る 109 差異と向き合うこと──黒人女性の身体 132 魂に誘われるままに、芸術を語る 140 芸術批評の系譜──黒人の芸術について書くこと 149 ありのままの美──ありふれたものの美学 162 女性芸術家──創造のプロセス 170 芸術作品の題材となることについて 181 芸術の自由のために働く人々 188 黒人文化──文化実践としての建築 196 黒人の生活の中の建築──ラヴィーン・ウェルズ=ボウイーと空間について語る 204 批評的介入について 217 背筋をのばして、飛べ──エマ・エイモスとアートについて語る 227 挑戦する版画作家──マーゴ・ハンフリーとアートについて語る 255 黒人男性の身体を表象する 266 輝く赤──血の働き 281
訳者あとがき 291 索引 i