[目次]
特集:セクシュアリティ、権力、撹乱
〈序論〉
T.なぜ、そしてどのようにセクシュアリティをことばの問題にするのか/定松 文 4
U.性的少数派と言語現象をめぐって/ましこ・ひでのり 19
ことばとセクシュアリティ――日本語研究への招待/中村 桃子 32
「変身したいです」――テロップを通して画面に書き込まれる欲望とアイデンティティ/クレア・マリィ 57
言語実践に着目したセクシュアリティ研究へ向けて
――ゲイ男性が用いるタチ/ネコ、タチ/ウケという用語系に着目して /森山 至貴 86
クィアとしての難民とことば/工藤 晴子 110
セクシュアリティ、権力、撹乱 書誌/定松 文+ましこ・ひでのり 140
コラム
《ことばと社会と映画》映画『The Linguists』/パトリック・ハインリッヒ 156
投稿論文
ヴコヴァルの反キリル文字運動と「記憶」の双極化/百瀬 亮司 160
書評
下地理則/パトリック・ハインリッヒ(編)『琉球諸語の保持を目指して――消滅危機言語をめぐる議論と取り組み』
[評者]前田 達朗 191
寺尾智史(著)『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア――言語多様性の継承は可能か』
[評者]藤井 久美子 195
Susanne GUNTHNER, Dagmar HUPPER, Constanze SPIESS (Hrsg.)
Genderlinguistik: Sprachliche Konstruktionen von Geschlechtsidentitat
[評者]吉田 達彦 203
Erzsebet BARAT, Patrick STUDER, Ji?i NEKVAPIL (eds.)
Ideological Conceptualizations of Language: Discourses of Linguistic Diversity
[評者]木村 護郎クリストフ 210
連載報告■多言語社会ニッポン
アイヌ語 H
Aynuitaksiknuka kusu ku=ki p〔アイヌ語復興への私の取り組み〕/太田 満 216
琉球弧の言語 N
「うちなーやまとぐち」とぅキャリア教育、うりからセトラーコロニアリズム
〔ウチナーヤマトグチとキャリア教育、そしてセトラーコロニアリズム〕/親川 志奈子 234
移民の言語 C
日本で唯一のフィリピン人学校 その役割の変遷を中心に/高畑 幸 247
手話 F
国際手話 手話言語接触現象とその先に見えるもの/大杉 豊 255
〔本稿の手話言語版を、YouTubeでご覧いただくことができます。→https://youtu.be/lwTED-uxYyQ〕
近刊短評 263
Mokuzi(Contents) 270
執筆者紹介 273 |