[著]ミン・ティアンポ 戦後日本の前衛美術運動のなかで、今日欧米でも高く評価されている「具体美術協会」(略称「具体」)。パリ、ニューヨークが美術の〈中心〉だった時代、 1954年に芦屋で誕生したこのグループは、実験性を謳歌し、印刷媒体と郵便制度を斬新に用いて、モダニズムに〈周縁〉から挑戦した。芸術における革新が〈中心〉で起こり〈周縁〉に伝播するという先入観を「具体」によって反証する画期的な視点の研究書。 [書評・紹介] 定価=本体 4,000円+税 |
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[目次] 図版 2 Ming Tiampo に 河ア 晃一 18 はじめに 24 第一章 オリジナリティーを脱中心化する 34 第二章 距離の相互詩学 68 第三章 飛跡の行方:機関誌『具体』 96 第四章 具体美術展の地政学 122 第五章 具体美術展における国際的同時性 144 第六章 具体美術展の新しい方向 170 おわりに 具体の脱中心化がのこしたもの 193 日本語版のためのあとがき 199 資料 205 注 215 |
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