「ロダンの言葉」とは何か
[著者]橋幸次
彫刻家ロダンの芸術観は、近代日本に圧倒的な影響をもたらした。その過程で作品以上に重要な役割を担ったのが、高村光太郎らによって翻訳紹介された一連の「ロダンの言葉」だった。では、その原典たる「ロダンの言葉」を書き残したのは一体だれなのか? 「ロダンの言葉」の成立と受容を詳細にたどり直し、ロダン研究の新たな基礎を築く。
[書評・紹介] 『美術の窓』2019年4月号「新刊案内」 《図書新聞》2019年9月7日、評者:田中修二氏
定価=本体 4,000円+税 2019年2月20日/A5判上製/400頁/ISBN978-4-88303-476-5
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[目次]
はじめに 7
第T部 ロダンとその時代 第 1 章 ロダンとは誰なのか、そして何なのか 12 第 2 章 セザンヌとロダン 29
第U部 ロダンの言葉 第 1 章 「ロダンの言葉」成立の前提 52 第 2 章 クラデルのロダン 69 第 3 章 ロートンのロダン 90 第 4 章 バートレットのロダン:高村光太郎のダークス 109 第 5 章 モークレールのロダン 131 第 6 章 グセルのロダン 158 第 7 章 コキヨのロダン 199 第 8 章 ティレルのロダン 216 第 9 章 デュジャルダン=ボーメッツのロダン 242 第 10 章 ブールデルのロダン 261 第 11 章 リルケのロダン、そして高村光太郎のリルケ 281 第 12 章 ロダン自身によるロダン 309
終わりに 355 あとがき 360
注 1 参考文献一覧 19 初出一覧 26 引用図版一覧 27 索引 33 付録/高村光太郎編譯『ロダンの言葉』『續ロダンの言葉』の目次 35