[著]向井晃子 明治以降、現在も「書」は芸術のジャンルとして不明瞭な立場にある。第二次大戦後、その状況に挑戦する「前衛書」といわれる革新的な試みがあった。なかでも牽引者となった四人、上田桑鳩、森田子龍、井上有一、篠田桃紅の作品と、国内外の美術家との交流に注目し、日本近代美術の制度的枠組みを問い直す。 [書評・紹介] 定価=本体
4,300円+税 |
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[目次] 序章 7 第一章 上田桑鳩と「現代の書」 ――「書のモダニズム」の萌芽 31 第二章 森田子龍の「時間性」 ――美術との交流と戦後の「書画再分離」 63 第三章 井上有一の「脱技術」 ――美術との交流と新たな墨の開発 121 第四章 篠田桃紅による「同時代の書画一致」 ――多分野へにじむ活動 177 終章 229 あとがき 239 註 1 |
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