[著]仲間絢 西洋中世彫刻の代表作、ドイツ・ゴシックの頂点をなすバンベルク大聖堂彫刻群。本書は、《聖母マリア像》を中心にすえ、旧約聖書『雅歌』註解の真髄である「花嫁神秘主義」を根幹として検証することで、この著名な作品群をめぐる長い研究史に新たな説を書き加える。様式史のみならず、同時代の聖書解釈や受容、教会と宮廷文化の関係性、歴史的・政治的背景などから、聖堂全体に重層的に織り込まれた一連の壮大なイメージ・プログラムを読み解いていく。 [書評・紹介] 定価=本体
4,200円+税 |
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[目次] 凡例 2 第1章 バンベルク大聖堂彫刻群成立の歴史的背景 21 第2章 愛の思想と『雅歌』の花嫁神秘主義 47 第3章 バンベルク大聖堂扉口彫刻群 87 第4章 バンベルク大聖堂聖ゲオルギウス東内陣北障壁彫刻群 (1) ― 花嫁としての聖母マリアの戴冠 115 第5章 バンベルク大聖堂聖ゲオルギウス東内陣北障壁彫刻群 (2) ― 花婿としての神聖君主の騎手キリスト 139 結 167 あとがき 175 |
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