『雅歌』の花嫁神秘主義とバンベルク大聖堂彫刻群

[著]仲間絢

西洋中世彫刻の代表作、ドイツ・ゴシックの頂点をなすバンベルク大聖堂彫刻群。本書は、《聖母マリア像》を中心にすえ、旧約聖書『雅歌』註解の真髄である「花嫁神秘主義」を根幹として検証することで、この著名な作品群をめぐる長い研究史に新たな説を書き加える。様式史のみならず、同時代の聖書解釈や受容、教会と宮廷文化の関係性、歴史的・政治的背景などから、聖堂全体に重層的に織り込まれた一連の壮大なイメージ・プログラムを読み解いていく。

[書評・紹介]
《図書新聞》2022年7月2日、評者:岩谷秋美氏
《週刊読書人》2022年7月22日、「2022年上半期の収穫から」、評者:三浦麻美氏

定価=本体 4,200円+税
2022年2月25日/A5判上製/228頁+カラー口絵4頁/ISBN978-4-88303-542-7


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[目次]

凡例  2
序章  9

第1章 バンベルク大聖堂彫刻群成立の歴史的背景  21
  1 大聖堂の建立と再建 ―聖母マリア崇敬との関連において  23
  2 ドイツ・ゴシックの女性像としての《聖母マリア像》の様式的考察  30

第2章 愛の思想と『雅歌』の花嫁神秘主義  47
  1 『雅歌』註解と花嫁神秘主義  50
  2 キリスト教美術の中の『雅歌』  55
  3 『雅歌』と騎士の宮廷文化  62
  4 都市バンベルクとその周辺における花嫁神秘主義  75
  5 彫刻群成立 ─フランス・ゴシック彫刻群の影響  80

第3章 バンベルク大聖堂扉口彫刻群  87
  1 「君侯の門」  90
  2 「慈悲の門」  106
  3 「アダムの門」  110

第4章 バンベルク大聖堂聖ゲオルギウス東内陣北障壁彫刻群 (1) ― 花嫁としての聖母マリアの戴冠  115
  1 受胎告知  117
  2 「聖母戴冠」のプログラム  120
  3 聖クニグンデ史料からみる花嫁としての戴冠  128
  4 バンベルク大聖堂以降の「聖母戴冠」像  135

第5章 バンベルク大聖堂聖ゲオルギウス東内陣北障壁彫刻群 (2) ― 花婿としての神聖君主の騎手キリスト  139
  1 聖なる騎馬像と花嫁神秘主義  141
  2 《騎馬像》とビザンティンの神聖皇帝の表象 ― 図像的要因  157
  3 《騎馬像》とフリードリヒ二世 ― 政治的・歴史的背景から  163

結  167

あとがき  175
索引  001
注  007
主要参考文献  025
図版出典一覧  043