はるかなる「時」のかなたに

風景論の新たな試み

[編]辻成史

無限の空間とはるかなる時間にみずからを開くとき、人は刻々と生まれ出る「風景」を生きることになる。
古代から近現代まで専門の時代を異にする7人が提示する新しい風景論。
キーコンセプトは、@移動(motion)/変化(transformation)、A言説(discourse)/物語(narrative)、Bトポス(topos)/徴し(signum)。

[書評・紹介]
『月刊美術』2023年8月、No.575、「ART BOOKS 新刊案内」(サン・アート)
『図書新聞』2023年12月16日号、評者:佐藤守弘氏

定価=本体 4,600円+税
2023年5月31日A5判上製/400頁/ISBN978-4-88303-574-8


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[目次]

辻 成史
序論  7

上野 愼也
プラトーン『パイドロス』の空間  37

辻 成史
P・ファンニウス・シニストール邸(ボスコレアーレ)壁画と研究史再考  109

毛塚 実江子
神の顕現する終末の時空 中世黙示録写本の空間表現
――ベアトゥス写本モーガン本(MS M. 644)の「天上のエルサレム」を中心に  143

水野 千依
Theoriaへの「道」と鳥瞰的風景(kataskopos)
――サン=ヴィクトルのフーゴーからオピキヌスへ  187

ティム・インゴルド(川上幸子、古川不可知 訳/辻成史 監訳)
風景の時間性  235

三木 順子
風景が行為になるとき――ポスト風景画の時代の自然と人間  277

尾崎 信一郎
風景としての美術――抽象表現主義からミニマル・アートへ  311

補論 作家との対話
物語と徴し――三人のアーティストとの対話  346
赤松 亜美  350
安倍 安人  360
松谷 武判  370

謝辞  384

人名索引  I
事項索引  III
Abstracts  IV