ユニバーサル・ミュージアムへのいざない

思考と実践のフィールドから

[著]広瀬浩二郎
[協力]ユニバーサル・ミュージアム研究会

「誰もが楽しめる」博物館・美術館へ――
近年、各地のミュージアムで「さわる鑑賞プログラム」が実施されている。それは、ミュージアムを「目で見る」施設から、「全身の感覚でみる」体験の場に変えていく試みでもある。「ユニバーサル」とは、単なる障害者支援ではない。「健常/障害」という二項対立の垣根を取り払い、「誰もが楽しめる」ユニバーサル・ミュージアムを創ることで、触感豊かな共生社会の未来像を提示できるだろう。
【対談】広瀬浩二郎×内田樹(神戸女学院大学名誉教授)・【インタビュー】広瀬浩二郎×飯嶋秀治(九州大学教授)収録。

[書評・紹介]
《京都新聞》2023年10月21日、 「新刊の本棚」
《点字毎日》点字版:2023年10月24日、活字版:26日→毎日新聞「特集:点字毎日から」
《産経新聞》大阪版夕刊:2023年11月8日
《朝日新聞》2023年11月11日、「好書好日」、評者:椹木野衣氏
「artscape」2023年11月15日号、「カタログ&ブックス」
《神戸新聞》2023年11月30日
《毎日新聞》2023年12月10日、「語る」
《読売新聞》大阪(関西)版夕刊:2024年1月25日
『民博通信 Online』No.9, 2024、国立民族学博物館、「新刊の紹介」

定価=本体 2,600円+税
2023年10月20日A5判並製/184頁/ISBN978-4-88303-577-9


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[目次]

はじめに――「ユニバーサル・ミュージアム」な仲間たちへ

第1部 博物館を変える、社会が変わる
  1  「ユニバーサル・ミュージアム」の探究
  2  「ユニバーサル」を具現する触文化
  3  なぜさわるのか、どうさわるのか
  4  ユニバーサル・ミュージアム学を成り立たせるもの 【インタビュー聞き手:飯嶋秀治】

第2部 「目の見えない者」と「目に見えない世界」
  5  「取り残される」側から社会を問い直す
  6  発想・発見・発信――「触常者」という立ち位置
  7  鑑賞・感動・勧誘――「触常者」の生活術
  8  感覚の多様性と身体知 【対談:内田樹】

第3部 学際的な共同研究の新展開をめざして
  9  「ユニバーサル・ミュージアム」な仲間たちの実践事例集 【執筆:ユニバーサル・ミュージアム研究会メンバー】
  10  「ユニバーサル」の未来に向けて

おわりに――「壁」を壊す触覚力

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