大阪の錦絵新聞

[著者]土屋礼子

明治開化期、近世(=錦絵)と近代(=ニュースペーパー)の混合のうえに庶民のメディアとして登場し、大衆ジャーナリズムの先駆けとなったが、一瞬の輝きの後、時代の波に消え去った錦絵新聞の全貌。カラー口絵、図版多数。詳細発行資料付。

定価=本体 3,495円+税
1995年12月20日/A5判並製/258頁/ISBN978-4-88303-029-3



[目次]
視覚メディア史の基層を見直す(津金澤聡廣) 3
はじめに 5

第1部 明治開化期のヴィジュアルメディア──錦絵新聞のあらまし 11
1 錦絵新聞とは何か──浮世絵、よみうり瓦版、そして新聞 12
2 「錦絵新聞」か「新聞錦絵」か──小野秀雄と宮武外骨の研究 15
3 東京における錦絵新聞 19
4 大阪における錦絵新聞の誕生とその背景 36
5 大阪における錦絵新聞の種類 40
6 大阪における出版統制と錦絵新聞の版元 52
7 錦絵新聞から小新聞へ 61
8 西南戦争とその後の錦絵新聞 66

第2部 大阪の錦絵新聞 75
其之1 夫婦喧嘩もの 76
其之2 異人もの 86
其之3 教育もの 98
其之4 巡査もの 106
其之5 妖怪もの 116
其之6 残酷もの 126
其之7 珍談もの 136
其之8 経済もの 144
其之9 役者もの 154
其之10 孝行もの 162
其之11 奇談もの 170
其之12 心中もの 180
其之13 相撲・醜聞もの 190
其之14 遊女もの 200
其之15 老人もの 212
其之16 西南戦争もの 220

あとがき 229
参考文献 XXIII
錦絵新聞一覧 VI
索引 III
英文要約 I


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