[目次]
翻訳にあたって 003
まえがき 013
第1部 ヴァイマル時代の社会民主党――国民生徒への途上に? 015
第1章 国民政党と議会主義017
1 スローガン、それとも分析的カテゴリー? 017
2 議会や議会政治に関する社会民主党の理解と国民政党 020
第2章 ドイツ社会の社会学――社会民主党の社会学。緊張と接近 030
1 ドイツ社会の変貌 030
2 社会民主党の党員 034
3 社会民主党支持の有権者 037
第3章 社会民主党の開かれた党への試み――反発と制約 040
1 階級政党との訣別? 社会民主党的な解釈と構想 042
2 新しいグループの獲得をめざして。呼びかけ、反発とマイナス 053
サラリーマン 053
官公吏たち 058
アカデミカーと知識人 065
農民と農業労働者 072
自営業的中産階級 078
カトリック教徒 082
第4章 厳しい線引きと孤立化 090
1 盛時文化の分節化 090
2 組織保守主義と党の変革 095
第5章 結論 100
第一部原注 111
第2部 西ドイツ時代の社会民主党――伝統的集団から緩い結びつきのアナーキーへ? 113
第1章 社会構造と社会。ヴァイマル時代以降の変化 114
1 近代化の進行。ナチ時代における構造変化とメンタリティーの変容 114
2 工業社会からサービス業社会へ。社会の変化が西ドイツ社会民主党にもたらすチャンスとリスク 118
第2章 労働生活圏と中間階級居住区の間で。社会民主党支持の有権者 127
1 投票行動の継続性 127
2 「同志」的傾向から「市民」的傾向へ 129
3 工業社会のしんがり 133
4 SPDが社会的成功者に着目し――そしてドイツ統一で挫折する 140
第3章 綱領、シンボル、アイデンティティー論議 149
1 クルト・シューマッハー――戦後社会主義の変革者? 149
2 ゴーデスベルクの途上で、あるいはヴァイマル時代の青年社会主義の復活 153
3 テクノクラート的な理論無関心と左派ユートピア的な応答 158
4 環境平和主義者とアイデンティティーの危機 163
5 八十年代の綱領闘争――敬虔主義と近代性の狭間で 169
第4章 熟練労働者政党から公勤務者党へ? 177
1 SPDの党員、党役員、各種議員 177
2 新たな始まり、それとも再建? 181
3 停滞の歳月 187
4 ゲットーからの脱却 195
5 国民政党への突破 199
6 停滞―衰退―抗争 207
7 野党の立場に固定化か? 213
第5章 「寡頭制支配の鉄の原則」から、ゆるい結びつきのアナーキー」へ 227
1 一九四五年以降のSPDの組織の展開について 227
2 社会民主党の組織の歴史 229
3 一九五八年のシュトゥットガルト組織改革とその帰結 239
4 「ゆるい結びつきのアナーキー」とは何か? 248
5 現代SPDの組織社会学的な具体的実態 257
第6章 「労働者少額献金」と「国庫補助」の間で 287
1 SPDの党財政について 287
2 連帯共同体の資金調達 289
3 国民政党の資金調達 292
第7章 目的集団的な活動――活動連盟と市民イニシアティブ 300
1 自分自身のことばかり――SPDの三つの大きな活動連盟 300
「労働者福祉協会(AWO)=女性コーヒーの会」から教養市民的フェミニズムへ
――「社会民主党女性連盟」 300
闘争精神のない伝統的集団――「被用者連盟」 321
「脇道路線で不平をいいながら」――「社会民主党青年部」 334
2 選挙支援者としての知識人――「社会民主党系有権者イニシアティブ」 354
第8章 カトリック教徒相手の社会民主党の難儀(または、ドイツで北欧的状況が支配的にならない理由) 372
1 ルサンチマン、無理解、隔たり――戦後最初の十年間 370
2 疑心にみちた接近と徐々にほぐれた緊張――五十年代から六十年代にかけて 375
3 カトリックの文化闘争――社民=自由連立の時代 386
4 困難な事態の正常化――八十年代 409
5 SPD――プロテスタントの政党か? 411
第9章 世代、文化、利害の衝突。大都市におけるSPDの変貌と危機 416
1 七十年代の地盤崩壊――左翼過激派の神道の結果か? 416
2 クローナヴィッターからクローナヴィッターへ。自己破壊と自己反省との狭間で――ミュンヘンSPD 420
3 左派とセミ左派の人びと。近代化論者と伝統主義者たち。
公勤務職の分節化した大都市型政党――フランクフルトSPD 449
第二部原注 477
第3部 結論 479
訳者あとがき 489
事項索引 514
人名索引 526
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