著訳者紹介


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岡田浩平
おかだ・こうへい

1937年生まれ。1967年早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。1969年早稲田大学専任講師、1972年助教授、1978年教授。2008年停年退職。現在早稲田大学名誉教授。専攻は1933〜1945年の間のドイツ亡命文学。主要論文に「亡命ドイツ・ペンクラブのこと」、「ドイツ亡命文学の初期作品のなかから」、「亡命女性作家二人の作品について」、「亡命作家クラウス・マンの作品『火山』について」など。訳書にB・ジーグラー『いま、なぜネオナチか?』(共訳)、P・レッシェ/F・ヴァルター『ドイツ社会民主党の戦後史』、ヴェルナー・ベルクマン他編著『「負の遺産」との取り組み―オーストリア・東西ドイツの戦後比較』、クラウス・ハープレヒト『トーマス・マン物語―その1 少年時代からノーベル賞受賞まで』『トーマス・マン物語―その2 亡命時代のトーマス・マン』『トーマス・マン物語―その3 晩年のトーマス・マン』、ヘルマン・ヴェントカー『東ドイツ外交史 1949―1989』、アンドレアス・フォークトマイヤー『西ドイツ外交とエーゴン・バール』、グレゴーア・ショレゲン『ヴィリー・ブラントの生涯』など、他に責任編集『考えるとは乗り越えることである―好村冨士彦遺稿・追悼集』、『早稲田の片隅で―16号館に集った教師と学生たち』(以上、三元社刊)。(2016年10月現在)

 

岡田浩平の書籍一覧]

ウィーン/オーストリア二〇世紀社会史 1890―1990

[著]エルンスト・ハーニッシュ
[訳]岡田浩平

日本とどこか似ているオーストリア!
オーストリアの現代は、二つの世界大戦での敗北、ハプスブルク王朝の崩壊/第一共和制/オーストロ・ファシズム/ヒトラーによる併合/第二共和制と目まぐるしく変わる激動の 100 年――ドイツよりも「味と苦み」のある歴史といえるかもしれない。オーストリア現代史の第一人者が芸術家の作品から庶民の日記にも触れながら生き生きと叙述する。現代ウィーン/オーストリアを理解する最適の歴史書。

[書評・紹介]
《図書新聞》2017年10月7日、評者:水野博子氏

定価=本体 14,000円+税
2016年10月25日
A5判上製/904頁/ISBN978-4-88303-408-6

ヴィリー・ブラントの生涯

[著者]グレゴーア・ショレゲン
[訳者]岡田浩平

生誕百年――ブラント伝のベストセラー!
ドイツも戦後 70 年、同じ敗戦国でも、日本とは大きな違いを見せている。その違いを出すのに大きく貢献したのがヴィリー・ブラント。戦後処理に真摯な態度で臨み、東西対立のなか相互和解に奮闘する。この世界一級クラスの政治家を抜きにしてドイツの戦後は語れない。ブラント研究の第一人者が波瀾に富んだブラントの生涯をつづる。

[書評]
《読売新聞》2015年9月6日、評者:出口治明氏
《信濃毎日新聞》《京都新聞》2015年8月30日

定価=本体 4,000円+税
2015年7月10日/A5判上製/320頁+口絵2頁/ISBN978-4-88303-386-7

西ドイツ外交とエーゴン・バール

[著者]アンドレアス・フォークトマイヤー
[訳者]岡田浩平

西ドイツ外交の歴史でもっとも興味深いのは「東方外交」であろう。建国以来西側ばかりに目を向けていたものを、ソビエト初め東欧諸国との関係改善に力を入れて懸案を解決しようと大きくカジを切った。これが、西ドイツ外交のもっとも躍動した時代を築き、世界の注目を集め、悲願のドイツ統一への道を切り拓いていったのである。その主役にはヴィリー・ブラントの名が挙げられるが、構想上・実践上影の主役を務めたのはエーゴン・バールであった。西ドイツ外交に果たしたバールの考えを中心にすえ、ドイツ統一前後までの外交の舞台裏を詳述する。

定価=本体 6,000円+税
2014年8月15日A5判上製/552頁/ISBN978-4-88303-360-7

東ドイツ外交史
1949―1989

[著者] ヘルマン・ヴェントカー
[訳者] 岡田浩平

占領下の厳しい冷戦のなか、ドイツを分断して 1949 年に誕生した東ドイツ。わずか 40 年の短命国家の外交の任務はつねに、国の存立の保障の確保にあった。たえず国家の「存在の不安」に悩まされていたからである。本書を通じて、ベルリン問題の本質がわかるし、ハンガリー動乱、ベルリンの壁の建設、「プラハの春」、ブラント政権の「新東方政策」、度重なるポーランド騒擾など、現代世界史の真相があらためて生々しく迫ってくる。

定価=本体 8,400円+税
2013年2月25日
A5判上製/口絵4頁+764頁/ISBN978-4-88303-326-3

トーマス・マン物語 III
晩年のトーマス・マン

[著者]クラウス・ハープレヒト
[訳者]岡田浩平

ナチス・ドイツの崩壊――
第二次大戦の終焉ののちも故国に帰れ(帰ら)なかったトーマス・マン。
本巻では、1945年2月ドイツ敗戦の直前から、1955年8月トーマスが80歳で亡くなるまでの10年間をあつかう。祖国ドイツ訪問へのためらいとようやくの実現。肺癌の手術で一時中断に追い込まれながらも完成にこぎつけた長編『ファウストゥス博士』。アメリカ滞在を諦めてスイスに終の住処を見出すなど、最晩年のトーマス・マンの姿をあつかう。

定価=本体 7,800円+税
2008年11月30日/A5判上製/624頁/ISBN978-4-88303-230-3
 

トーマス・マン物語 II
亡命時代のトーマス・マン

[著者]クラウス・ハープレヒト
[訳者]岡田浩平

「私のいるところに、ドイツがある」
―― 祖国ドイツを追われて異国暮らしを強いられるトーマス・マン。
本巻では、1933年2月ヒトラー政権誕生直後から第二次世界大戦末期までの12年間、フランス、スイス、アメリカにおける亡命時代―ヒトラー・ドイツに対する意見を公表するかどうかに逡巡するトーマス・マン、公表したのちの積極的な発言や行動、ドイツ亡命者内で果たした役割、とりわけブレヒトとの確執、過酷な状況にあっても寸暇を見つけては小説を書き進めようとする作家としての執念など。波瀾の時代を生きるトーマス・マンの姿をあつかう。

定価=本体 7,800円+税
2006年4月28日/A5判上製/656頁/ISBN978-4-88303-177-1

トーマス・マン物語 I
少年時代からノーベル文学賞まで

[著者]クラウス・ハープレヒト
[訳者]岡田浩平

トーマス・マン――人物の徹底した解剖により、作品と時代がみえてくる。
現代ドイツ文学の最高峰トーマス・マンを膨大な資料(作品・時評・日記・書簡など)を縦横に駆使して、あくまでその人物像に迫ろうとする伝記物語。本巻では、少年時代から第一次世界大戦をはさみ、ノーベル賞受賞、ヒトラーの権力奪取――ファシズムの台頭という時代状況におされて、マンの発言に重みがましていく――までの時期をあつかう。

定価=本体 7,800円+税
2005年3月25日/A5判上製/667頁/ ISBN978-4-88303-152-8

早稲田の片隅で
16号館に集った教師と学生たち

[著者]岡田浩平

2008年3月、早稲田大学での41年間にわたる教職を辞した著者。自身の思い出や、同僚、教え子たちの寄稿で綴る退職記念論文集。

定価=本体 3,000円+税
2008年7月26日/A5判並製/368頁/ISBN978-4-88303-227-3
 

ドイツ社会民主党の戦後史
国民政党の実践と課題

[著者]P・レッシェF・ヴァルター
[訳者]岡田浩平

「この本を読むと我われは殆どこの党のことを知っていなかったことが分かる。階級政党から左派国民政党に変貌していくSPDの姿をこれほど具体的に、しかもユニークな視点から分析した本はない。社民=リベラルに関心ある人びとにとっては必読の本であろう」 篠原一氏推薦

定価=本体 8,000円+税
1996年3月25日/A5判上製/528頁/ISBN978-4-88303-031-6

「負の遺産」との取り組み
オーストリア・東西ドイツの戦後比較

[著者]W・ベルクマンR・エルプA・リヒトブラウ
[訳者]岡田浩平

「ヴァルトハイム事件」(1986年)以後、ようやく批判的な現代史研究が始まったオーストリア。体制崩壊、ドイツ統一後の資料検証によりその実像が明らかになり始めた東ドイツ。これら最新の研究成果から、ドイツ語圏三国の過去処理を比較した戦後史。

定価=本体 7,500円+税
1999年3月30日/A5判上製/480頁/ISBN978-4-88303-052-1

いま、なぜネオナチか?
旧東ドイツの右翼ラジカリズムを中心に

[著者]ベルント・ジーグラー
[訳者]有賀健+岡田浩平

難民収容所への襲撃、外国人への暴行、ユダヤ人墓地の破壊、そして壁にハーケンクロイツ。秘かに、そして公然と拍手する人びと。なぜネオナチが受け入れられてしまうのか。反ファシズムをうたった戦後ドイツとは、いったい何だったのか。

定価=本体 2,233円+税
1992年12月25日/四六判並製/238頁/ISBN978-4-88303-011-8


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