[目次]
序章 11
序章注 21
第1章 小倉進平略歴 23
第1節 経歴と業績 24
第2節 近代朝鮮語と小倉進平 33
第1章注 37
第2章 朝鮮語研究の動機 41
第1節 「国語」確立期と「周辺」諸言語 42
第2節 朝鮮語学習の必要──学務局官僚として 51
学務局編輯課編集書記と教科書 51
三・一独立運動後──編修官として 56
第2章注 64
第3章 書記の研究論文について 69
第1節 音韻論・仙台方言──日本語の通時的考察と共時的考察 71
第2節 初の朝鮮語論──音韻論を糸口にして 77
第3章注 80
第4章 系統論の語り方 83
第1節 金沢庄三郎との距離──いずれ照明される関係 84
第2節 「共通語」たるもの──共通祖語の存在 90
第3節 「交流の場」としての「東亜」 96
第4章注 99
第5章 「国語」普及の論理と「国語問題」 103
第1節 「国語問題」のとらえ方──「内・外地」一体論 104
第2節 「国語」普及の源泉──「国力」 109
第3節 学習の動機──「生活上の必要」・「幸福」論 113
第4節 「国語」普及の範囲──『エコノミスト』誌の議論に寄せて 117
第5節 日本人の外国語学習について 128
第5章注 131
第6章 方言研究の持つ意味 137
第1節 初期方言研究の意図──境界の設定 139
第2節 方言の見方──歴史的再構成のために 145
方言観の特徴 145
「新羅語」との接続──『郷歌及び吏読の研究』と方言調査 149
敬語の構成──『朝鮮語に於ける謙譲法・尊敬法の助動詞』 160
方言採集の持つ意味 162
第3節 方言調査の手法をめぐって 165
第4節 「方言周圏論」・「方言区画論」 174
近代日本における方言の語り方 174
小倉進平の場合 178
河野六郎の場合 186
第6章注 195
第7章 小倉進平と京城帝国大学 207
第1節 京城帝国大学法文学部朝鮮語学朝鮮文学専攻卒業生と講義 208
第2節 卒業生その後 214
第3節 「踏台、捨石」論──研究成果は還元されたのか 219
第7章注 225
第8章 朝鮮語整備事業 229
第1節 小倉進平の場合 230
辞典編纂事業 230
正書法制定事業への参加 242
第2節 朝鮮語学会を中心とした動き 251
朝鮮語学会の結成とハングル運動の意味 251
文学普及運動 253
方言調査の意義とその手法 254
標準語査定について 267
正書法の統一について 269
第3節 小倉進平と朝鮮語学会──接点はありえたのか 273
小倉の標準語認識 273
正書法統一案について 279
第8章注 283
第9章 地名の改称をめぐる議論──「大東亜戦争」期の異言語認識 293
第1節 「外国地名人名ノ呼称並ニ表記ニ関スル協議会」 295
第2節 小倉進平「南方地名の改称について」 299
第9章注 304
終章 307
終章注 318
あとがき 319
書籍・論文名索引 VIII
事項索引 V
人名索引 I |