[目次]
序章 問題の提起 009
1 通説 009
2 反論 010
3 通説が生まれる歴史的背景 010
4 先行研究 014
第1部 18世紀以前のカトリック宣教師の中国語文法学の研究 019
1章 中国語文法学事始 021
1 「虚字」を中心とした古代中国人の文法研究 021
2 中国語文法書が必要になるころ 022
3 「七芸」を持つ人間の出現 024
4 マカオのサン・パウロ学院 026
5 マニラのスペイン托鉢派宣教師 029
6 初期中国人留学生と文法学研究とのかかわり 033
7 ナポリの「文華書院」 037
8 18世紀以前の中国語文法書について 038
2章 F.ウァロ及びその『官話文典』 043
1 著者と編者について 043
2 本書の構成 045
3 著者の中国語に対する総合的認識 046
1)文法のないことば 046
2)文体と待遇表現
3)発音とローマ字表記について 049
4 品詞論
1)格について 051
2)名詞、形容詞 052
3)代名詞 056
4)動詞 056
5)その他の品詞 059
5 構文について 061
6 継承関係 061
3章 J.-H.-M.deプレマールおよびその『中国語ノート』 063
1 天と儒との間(小伝) 063
2 『中国語ノート』原稿の流れ 064
3 『中国語ノート』の内容について 065
1)序文 066
2)口語文の部 068
3)文語文の部 078
4)ラテン化か、中国化か 079
第2部 19世紀プロテスタント宣教師の中国語文法研究 081
4章 布教勢力の転換 083
1 布教事業の再開 083
2 継承と差異 084
3 主な文法書のリスト 085
5章 R.モリソンとその『通用漢言之法』 089
1 プロテスタント中国伝導のパイオニア(小伝) 089
2 中国語研究に関する多くの事績 090
3 「実用文法」について 093
4 GRAMMARの範囲 097
5 品詞論と統語論 098
6 性数格、時制、述法などについて 100
6章 J.マーシュマンとその『中国言法』 103
1 インド在住の中国語『聖書』の翻訳者(小伝) 103
2 著者の中国語学習暦及び『中国言法』の執筆経緯 104
3 「漢文文法」 105
4 マーシュマンの漢字論 107
5 東洋と漢字 111
7章 J.エディキンズの中国語研究 115
1 最後の大家(小伝) 115
2 口語に対する認識 117
3 ARTからSCIENCEへ 119
4 ユーラシア大陸民族・言語同源説 122
第3部 宣教師とかかわりのある晩清中国人の中国語文法学の研究 129
8章 晩清学者畢華珍について 131
1
畢華珍の生い立ちについて 132
2 文法学についての畢華珍の見解 133
3 古代中国人の「虚・実・死・活」についての論述 136
4 宣教師の「虚・実・死・活」に対する研究 140
9章 『馬氏文通』とイエズス会 145
1 除匯公学 145
2 『拉丁詞芸』、『拉丁文通』、『馬氏文通』 146
3 品詞8文法とPARTICIPIUM 149
4 「文同理同」について 153
終章 中国語学「近代化」の道程 157
注 167
参考文献 185
あとがき 190
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