作品とコンテクスト |
ボッティチェリ《プリマヴェーラ》 |
ヴィーナスの園としてのフィレンツェ |
[著者]ホルスト・ブレデカンプ
[訳者]中江彬
メディチ家内の闘争の内奥で夢想された
楽園の調和、そして断絶
優美な調和に満ちた楽園を思わせる《プリマヴェーラ》。しかし詳細に画面を探査していくにつれ、人物相互や空間表現に潜む驚くべき断絶に気づく。それは何故生じているのか? 新資料を駆使し、旧説を覆しつつ、本書が解明するのは、“楽園”フィレンツェの覇権をめぐる、メディチ家の直系と傍系との政治的・文化的闘争である。
定価=本体 2,200円+税
2002年11月20日/四六判並製/158頁+カラー折込図版/ISBN978-4-88303-103-0 |