著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

中江彬
なかえ・あきら

1944年、長崎で生まれ佐賀県で育つ。1967年、九州大学大学院修士過程修了。1968年、九州大学大学院博士過程中退後、九州大学文学部助手、大阪府立大学教養部助手、講師、同大学総合科学部助教授を経て、1991年より、大阪府立大学総合科学部教授。専門はイタリア美術史。主要論文に「ミケランジェロ作《パオリーナ礼拝堂壁画》の主題変更について」(『美術史』111号)、「ミケランジェロ作《最後の審判》の主題と地獄について」(『美術史』136号)。著書に『ミケランジェロの素描』(講談社)。共著に『芸術学ハンドブック』(勁草書房)、『西洋の美術、芸術学フォーラム』(勁草書房)、『美術の司祭と巫女』(中央公論美術出版)。翻訳バロルスキー著『芸術神ミケランジェロ』(ありな書房)。共訳にダミジェラ著『印象派の画家たち』(平凡社)、ウィトコウアー著『彫刻』(中央公論美術出版)、ポープ=ヘネシー著『ルネサンスの肖像画』(中央公論美術出版)。(2002年11月現在)

 

[中江彬の書籍一覧]

作品とコンテクスト
ボッティチェリ《プリマヴェーラ》
ヴィーナスの園としてのフィレンツェ

[著者]ホルスト・ブレデカンプ
[訳者]中江彬

メディチ家内の闘争の内奥で夢想された
楽園の調和、そして断絶


優美な調和に満ちた楽園を思わせる《プリマヴェーラ》。しかし詳細に画面を探査していくにつれ、人物相互や空間表現に潜む驚くべき断絶に気づく。それは何故生じているのか? 新資料を駆使し、旧説を覆しつつ、本書が解明するのは、“楽園”フィレンツェの覇権をめぐる、メディチ家の直系と傍系との政治的・文化的闘争である。

定価=本体 2,200円+税
2002年11月20日四六判並製/158頁+カラー折込図版/ISBN978-4-88303-103-0


HOME