ことばと共生
言語の多様性と市民社会の課題

[編者]桂木隆夫

多様な文化の存在を互いに尊重し、理解することは、多様な言語の存在を理解し、受け入れることである。しかし、言語の多様性について、我々の認識はまだ低い、市民社会における多様な言語の共生について、民主主義、言語権、言語政策などの視点から考察する。

定価=本体 2,500円+税
2003年4月30日/四六判上製/270頁/ISBN978-4-88303-114-6


[目次]

はじめに(桂木隆夫)  3

第1章―1 言語権と言語政策について(桂木隆夫) 13
 1 はじめに
 2 言語権について
 3 言語政策について
 4 終わりに

第1章―2 言語権と言語の「領土」(石山文彦) 41
 1 はじめに
 2 マイノリティ言語を維持すべき根拠
 3 言語的マイノリティの主張の含意するもの
 4 結語

第2章 EU法と言語への権利の保障:既存の成果の検証(中村民雄) 55
 はじめに
 1 基本原則をめぐるEC判例の展開
 2 ECにおける政策形成
 むすび

第3章 欧州における「土着的」少数言語の運動家たちにとっての法制(原聖) 101
 はじめに
 1 少数言語欧州事務局の自己認識
 2 地域語少数言語欧州憲章の起草と制定
 3 「憲章」のなかでの地域語少数言語の認知の度合い
 4 「憲章」と「方言」「移民言語」の関係
 結びにかえて

第4章―1 中国における少数民族言語の使用に対する法的保障(金光旭) 115
 1 はじめに
 2 少数民族言語政策の歴史的展開
 3 少数民族の言語に対する保障の現状
 4 少数民族言語政策の課題
 5 おわりに

第4章―2 社会主義、言語権、言語政策(桂木隆夫) 141

第5章―1 言語的人権とアジアの民族運動(フェルナン・ドゥ・ヴァレンヌ/桂木隆夫訳) 153
 1 はじめに
 2 言語とマイノリティの権利
 3 言語権とアジアの民族・分離運動への影響
 4 結論

第5章―2 ヴァレンヌ論文「言語的人権とアジアの民族運動」へのコメント(フロリアン・クルマス/桂木隆夫訳) 183
 1 言語的多元主義
 2 スライド基準
 3 政治的道具としての言語
 4 権利の保持者としての個人

第6章 朝鮮半島における「統一言語論」から見る言語問題(李静和) 193

第7章 差異化と共生: 消費社会の呪縛とレベラル・デモクラシー(井上達夫) 217
 1 消費社会の両価性
 2 差異化の呪縛
 3 差異の消費から差異の享受へ

第8章―1 日本の多文化社会への道程(フロリアン・クルマス/桂木隆夫訳) 231
 序文 国語
 1 先住民と移民
 2 親切だが、受け入れはしない
 3 開放化を求める文化
 4 迫られる政府の対応
 結び

第8章―2 多文化社会に向けたハードとソフトの動き: クルマス論文「日本の多文化社会への道程」へのコメント
       (太田美行) 253
 1 日本は多文化社会か?/
 2 内と外、重点はどちらに
 3 今後の日本の言語レジームについて
 4 まとめ


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