第1部 ケベックの魅力 安田敬 11
ケベックとの出会い 12
二〇世紀後半、来日するアーティストたち 12
独自のアートを創造する 14
ケベックの紹介 16
現在の社会状況(言語、人口、地理) 16
歴史 ―ケベックの成立から現在まで 16
ケベック州の二大都市案内 19
ケベックシティは城壁の街 19
モントリオールは劇場都市 21
舞台芸術の活性化の鍵を握る国際舞台芸術見本市 25
「CINARS」 25
「CINARS」の最高責任者総芸術監督のアラン・パレ氏に聞く 28
第2部 ケベック・アートガイド 31
ダンス――― 西田留美可 32
爆発するモントリオールのダンスシーン 33
ケベックナショナリズムと言語 35
国際化の奨励 37
モントリオールダンス史と振付家、ダンサー 38
バレエ 38
新たな時代の幕開け 39
開花するモントリオールダンス 42
ケベック、カナダの振付賞 67
フェスティバルの牽引力 70
経済基盤の拡大 70
ニューダンスをターゲットにした理由 71
フェスティバルの仕掛け人、そして論客のシャンタル・ポンブリアン 72
地元作家を世界の檜舞台へ 73
その他のダンスフェスティバル、「アンコール国際ダンスフェスティバル」 74
アーカイブ、資料室 74
ケベックダンス高等学校図書室 74
タンジェント資料センター 75
ケベック大学モントリオール校図書館 76
ネットワーク作りに励む劇場スタッフ 76
アゴラ・ド・ラ・ダンス ―アゴラスタジオとエスパス・タンジェント 76
スタジオ303 77
ユージヌC 78
ダンスプロデュース会社 79
ダンスダンス 79
モントリオールダンスから見える現在と未来 80
伝統なき伝統 80
浸食と融合 81
限られたパイ 81
演劇――― 広戸優子 83
現在を生きるケベック演劇 84
地域独自の演劇観 85
劇団・アーティスト ―それぞれの視点 86
ワジディ・ムアワッド ―思考と空想の劇作家 86
劇団ヌーボーテアトル・エクスペリメンタル ―プロセス第一主義 91
劇団イエローサブマリンシアター ―次世代の発明創作家の波 95
劇作家 ミシェル・トランブレ ―モントリオール発普遍的人物像たち 98
照明デザイナー 西川園代 ―光の芸術 102
ロベール・ルパージュ ―ミクロ・マクロな視点の混在 105
その他の劇団・アーティスト 110
表現様式の多様性 121
劇団オムニバスとマイム学校 ―現代マイムが結ぶ知性と体 121
マリオネット 126
フェスティバル・イベント 133
「アメリカ大陸演劇祭」と「テアトル・ドゥ・モンド」 133
「カルフールインターナショナル・ド・テアトル」 135
青少年対象「レ・ク・ド・テアトル」 135
フリンジフェスティバル 136
無料イベント 136
マルチディシプリナリーアート――― 広戸優子135
芸術のモザイク 138
4Dアート ―問題提起と寛容の世界「ミックスメディア」 139
幻想世界へのいざない 151
劇団レ・ドゥ・モンド ―情感を育む多分野融合ファンタジー 151
ダルシネア・ラングフェルダー&カンパニー ―正真正銘マルチアーティスト 155
プロダクションズ・ナタリー・ドゥローム ―音楽と語り周辺の自由感覚 156
映画――― 藤本紀子157
多様化するケベック映画 ―公的視点から、よりパーソナルへ 158
ケベック映画年代記 160
一九六〇〜七〇年代、ダイレクトシネマ ―ケベック映画の夜明けとドキュメンタリー映画の遺産 160
一九八〇年代 ―フィクションの時代 163
一九九〇年代 ―大衆性と作家性の両極端に別れた時代 168
ニューウエーブ ―一九九〇年代中盤から出現した若手の作家達 171
ケベックの映画俳優達 180
カナダ映画の鬼才、エゴヤンとクローネンバーグ 181
ケベック映画を育む新たな拠点 ―デジタル世代の台頭 183
エキセントリス ―映画とマルチメディアを結ぶ新世代の映画館 183
キノ ―ビデオ・ムービー軍団が作る新しい映像ムーブメント 185
NFBが世界に誇るアートアニメーション映画 187
NFB製作『Black Soul』のマルチーヌ・シャルトラン監督に聞く 187
その他のアニメーション映画プロダクションハウス 191
ケベック映画の現状と未来 192
映画祭都市モントリオール 192
ハリウッド映画のロケ地としてのケベック 193
ミッシェル・クロンブ氏に聞くケベック映画界の現状 194
音楽――― 藤本紀子 197
世界のフランス語圏とつながるケベック・ポップス界 199
フランス語音楽の祭典「モントリオール・フランコフォリ・フェスティバル」 199
フランスを目指すシンガー達 199
冬の国、ケベック。自然と民衆の心を歌うシャンソンの世界 205
ジル・ビニョー 205
その他のシャンソニエ達 209
ヒットチャートの混沌 ポップス、ロックの世界 211
ノスタルジーと伝承のエッセンス ―アカディア、ケイジャン音楽とケルト音楽 213
アカディア人の悲劇 213
モントリオール発、アングラからの強烈な自己主張 216
アングラシーンから彗星のごとく登場したGYBE 216
モントリオールを拠点とする人気DJ、ターンテーブリスト達 217
エレクトロ実験音楽シーンをリードするミッチェル・アキヤマに聞く 219
エレクトロ実験音楽シーンを盛り上げるモントリオールの二つのフェスティバル 221
DJご用達。ローカルミュージシャンの新旧レコードも見付かるモントリオールのショップ 222
モントリオール国際ジャズフェスティバルを中心としたケベックのジャズシーン 223
ケベック出身のジャズミュージシャン 224
オスカー・ピーターソン賞受賞の女性ジャズピアニスト、ロレーヌ・デマレに聞く 226
クラシック音楽 229
アンドレ・ガニヨンが代表するケベックイージーリスニングの世界 231
サーカス――― 西元まり 藤本紀子 西田留美可 233
ケベックの現代サーカス ―芸術性と大衆性の融合 234
伝統サーカスからヌーボーシルクへ 234
シルク・ドゥ・ソレイユの歴史 ―誕生そして現在に至るまで 236
一九八〇年代初頭に誕生し、急成長 236
サーカスは多国籍社会ケベックの縮図 239
世界有数のサーカス学校 ―サーカスアーティストの育成を担う 241
北米で唯一、カレッジ認定が受けられる 241
日本人生徒もかつて在籍 244
エコール・ナショナル・ド・シルク マルク・ラロンド校長に聞く 245
あらゆる要素を融合するサーカスアーツカンパニー 246
シルク・エロワーズ 246
アポジェ 253
シュバル・テアトル 254
ディナモ・テアトル 255
サーカスアーツシティ計画 ―モントリオールから未来に発信 256
レポート/サーカスアーツシティ計画公開説明会 257
第3部 ケベック・アートをささえる社会環境 広戸優子 263
法律と支援制度 264
ケベック州政府支援 264
連邦政府支援 269
地方自治体支援 271
半民間支援 273
私企業支援 273
個人基金 274
サービスオーガナイゼーションと劇場 275
実例と考察 279
文化の民主化を図る「文化の日々」 282
二二七地区における二一〇〇の催し(二〇〇二年) 283
「一四〇一の主催者」たち 283
キャンペーンの効果 284
助成機関 284
事務局編成 284
階級意識を避ける精神 285
“マイノリティ”アーティストたちの活動 286
英語系アーティストたちの環境 286
ゲイアーティストたちの活動 288
アーティストとして生きる 291
アーティストの誕生と交流 291
産業と芸術 292
第4部 資料 295
まえがき 296
劇場、ホール 297
多目的ホール 297
劇場 299
多目的スペース 304
映画館、関連公共施設 306
一般映画館 307
ライブハウス、クラブ 308
フェスティバル、イベントカレンダー 311
メディア 315
新聞 315
雑誌 318
その他印刷媒体 319
インターネット 320
テレビ 321
ラジオ 322
教育機関 323
総合大学 323
高等職業学校 325
カレッジ、セカンダリー 328
各種学校 330
団体 333
ケベック関連参考資料 335
年表 341
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あとがき 246
著者紹介 248
協力者リスト(写真・資料提供など) 350 |