エスニシティ「創生」と国民国家ベトナム
中越国境地域タイー族・ヌン族の近代

[著者]伊藤正子

タイー族・ヌン族はいかに少数「民族」となり、ベトナム「国民」となっていったのか。国民国家との相互関係のなかで、分離にも吸収にも向かわないエスニシティのあり様を歴史的に明らかにする。

[受賞]
第2回東南アジア史学会賞受賞(2004年)

定価=本体 4,300円+税
2003年10月25日/A5判上製/334頁/ISBN978-4-88303-121-4


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【詳細目次 (PDF 569KB)】

[目次]

序論

第T部 王朝・植民地支配期の“トー”・“ヌン”
 第1章 ベトナム王朝とフランス植民地支配 43
 第2章 タンラン社入植の歴史と“トー”・“ヌン”の成立 54

第U部 革命運動とタイー族・ヌン族の貢献
 第3章 抗仏期 91
 第4章 抗米期 114

第V部 土地政策と土地所有
 第5章 合作社の設立と解体 136
 第6章 自由移住の出現 147

第W部 教育の変遷
 第7章 「ベトナム国民化」教育 174
 第8章 少数民族語(タイー・ヌン語)政策 195

第X部 中国との関係
 第9章 友好期 222
 第10章 関係悪化期―「国民」意識の下で 227
 第11章 関係回復期 243

結論
附論 中部高原のタイー族・ヌン族――1954年移住組


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