叙述のスタイルと歴史教育
教授法と教科書の国際比較

[編著者]渡辺雅子

歴史はいかに語られるか――
歴史は様々な枠組みで語られ、人々の歴史の理解もこの枠組みに従う。
実証主義やイデオロギー問題にからむ記述の妥当性以前の、歴史の叙述と理解の枠組みを教科書と教授法の国際比較から分析する。

定価=本体 2,800円+税
2004年12月1日刊行/A5判並製/280ページ/ISBN978-4-88303-127-6


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[目次]
序(渡辺雅子) 3

第1部 叙述のスタイルと理解のスタイル──スタイルの型とその背景 15
 第1章 ヨーロッパの国際歴史教科書研究と語り(近藤孝弘) 16
 第2章 歴史の教授法と説明のスタイル──日米小学校の授業比較から(渡辺雅子) 41
 第1部へのコメント 心理学からの提言(東洋) 71

第2部 叙述からみた現代の歴史教科書と授業 事例研究 77
 第3章 日本の小学校における歴史教科書の特徴の検討──教科としての歴史の学び(深谷優子) 78
 第4章 現代中国の歴史授業と子どもの歴史認識形成(木全清博) 99
 第2部へのコメント 教科書研究の可能性(塘利枝子) 125

第3部 叙述の変遷 日本の歴史教育の歴史 133
 第5章 日本の歴史教授法の変遷(河崎かよ子) 134
 第6章 日本の中学校用歴史教科書で描かれる──国家像と経験主義的歴史叙述(J・ディルケス) 161
 第3部へのコメント 教育学からの提言(金子邦秀) 182

第4部 グローバル時代の歴史教科書──社会力が及ぼす影響と叙述のゆくえ 187
 第7章 グローバリゼーションと世界史教科書──中国・台湾・香港比較(王淑英)  188
 第8章 日米歴史教科書とグローバル時代の歴史叙述(岡本智周) 216
 第4部へのコメント 社会学からの提言(伊藤美登里) 247

第5部 歴史と歴史教育歴史学からの論考 251
 第9章 歴史叙述の意図と客観性(溝口雄三) 252


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