DJカルチャー
ポップカルチャーの思想史

[著者]ウルフ・ポーシャルト
[訳者]原克

マルクスとパブリックエネミーをリミックスして、ダルになったアドルノとディランをサンプリングすれば、ラブパレードも少しは信じていいかなって気になる。デジタル回路に心を奪われたキットラーを呼んで、グランドマスター・フラッシュに配線を頼み、ヘーゲルとベンヤミンをフィードバックさせて、あとはマッシヴ・アタックに任せておけば、レイブな思想になって、ねぼけた頭をシャッフルしてくれる。そしたら、「今、此処」にいるって感じられるんじゃないかな。「踊り、そして考えるために」 ――清野栄一/作家・DJ

定価=本体 2,200円+税
2004年4月20日/四六判並製/200頁/ISBN978-4-88303-137-5

 


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[目次]
前書 7

手引 15
  党派的であるということ 15
  アンダーグラウンドということ 19
  テクノロジーということ 36
  書くということ 42
  歴史ということ 48
  DJ―言葉とその定義 55

理論化の試み 57
  寄食者のポップ研究メモ 57
  大げさなコンセプト 59
  歴史と進歩 62
  文化の進歩? 政治の進歩? 70
  でもやっぱり:進歩というプロジェクト 83
  科学技術の進歩 84
  美学の進歩 125
  作者/芸術家の死 133
  自分について語るということ―近代が目指したもの。DJには当たり前のこと  155
  複雑なシステムと複雑な音作り 163
  アバンギャルドはポップに行く 171
  ハイモダンなんだ―ポストモダンなんかじゃない 175
  人類のための進歩。サブカルチャーに生きる 185
  夜明けの太陽 203

ラブパレード 207

  訳者あとがき 212
  訳注 1
  原注 3
  文献一覧 15


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