[目次]
序章 7
1 分析を始める前に――概念の枠組み 12
「人種主義」および「人種」「人種化」 12
反人種主義 15
多文化主義 17
イデオロギー 18
2 方法論の枠組み 20
言説分析について 20
この研究における言説分析 22
分析データの収集 27
第1章 イギリス社会の多「人種」・多文化化とニューライト教育改革 29
1 イギリス社会の多「人種」化・多文化化 32
エスニック・マイノリティ人口 33
移民流入の経緯 36
移民制限立法と人種関係法 39
2 イギリスにおける多文化主義施策の台頭 43
同化主義から多文化主義へ 43
3 ニューライトの台頭とサッチャリズム 49
ニューライトとは 49
ニューライトとサッチャリズム 51
4 ニューライトと教育 53
平等主義的な教育への不満 53
一九八八年教育改革法とニューライト 55
多文化主義・反人種主義教育への打撃 58
5 ニューライトと「歴史教育」の言説 60
歴史教育の見直し 60
ニューライトの歴史教育に関する言説 61
「価値」の混乱 63
6 まとめ 66
第2章 ハニフォード事件 73
1 ハニフォード事件の経過と事件をめぐる解釈 77
事件の経過 78
ハニフォードの言論活動 82
ハニフォード事件をめぐる解釈 86
2 ハニフォード事件の新聞報道 89
先行研究 89
分析 94
(1)事件の発端(一九八四年三月〜一〇月) 96
(2)ハニフォードの停職(一九八五年三月〜五月) 108
(3)ハニフォードの帰還(一九八五年六月〜九月) 126
(4)事件の終結(一九八五年一〇月〜一九八六年二月) 148
3 分析のまとめ 158
第3章 ラシュディ事件 167
1 『悪魔の詩』とラシュディ事件の経過 171
『悪魔の詩』の内容 171
事件の経過 174
事件をめぐる反応 176
BM側の変化 179
ハニフォード事件とラシュディ事件 181
2 ラシュディ事件の新聞報道 184
先行研究 184
分析 186
一般メディア 186
(1)初期(一月一日〜二月一四日) 187
(2)中期(二月一五日〜三月二日) 196
(3)後期(三月三日〜三月三一日) 208
マイノリティ・メディア 211
3 ハニフォード事件報道との比較 214
4 分析のまとめ 219
終章 227
一九八〇年代のイギリスという文脈 229
マスメディアと人種主義イデオロギー 232
人種主義イデオロギーの柔軟性 236
あとがき 239
参考文献 242 |