[目次]
プロローグ 9
第1部 記録・記憶としてのカタログ
I 章 美術カタログ ――定義 23
1 リストとしてのカタログ 23
2 書物のカタログ、美術品のカタログ 27
3 カタログと目録(inventaire) 30
4 美術カタログの呼び名 33
II章 競売カタログ 37
1 十八世紀パリの競売会 38
2 十八世紀の競売カタログ 55
3 十九世紀の競売カタログ 82
III章 展覧会カタログ ――サロンを中心に 95
1 サロン 96
2 サロン以外の美術展覧会 104
3 展覧会カタログ 115
IV章 美術館カタログ ――ルーヴルを中心として 141
1 ルーヴルと美術館 142
2 王室コレクションのカタログ 150
3 ルーヴル美術館のカタログ 162
V章 カタログ・レゾネ(作品総目録)、画集 181
1 カタログ・レゾネという言葉 182
2 最初のカタログ・レゾネ 186
3 ヴァトーのカタログを中心に ――作品総目録のひとつの歩み 193
第2部 言説としてのカタログ
VI章 空間の表象、表象の空間、インデックス的空間 215
1 空間の表象 216
2 表象の空間 222
3 インデックス的カタログ 230
VII章 愛好家という現象 ――十八世紀の新しい美術趣味とコレクション 235
1 好事家、コネスゥール、愛好家 237
2 デザリエ・ダルジャンヴィルの手紙 244
3 十八世紀パリの市場とコレクション術 251
4 ド・ピールと「見る」ことの論理 268
VIII章 カタログと美術史 277
1 十八世紀のカタログと美術史 280
2 十九世紀、二〇世紀のカタログと美術史 306
IX章 カタログとタイトルの誕生 319
1 絵のタイトルの条件 321
2 十九世紀後半の競売カタログと印象派展カタログ 324
3 十八世紀のリヴレ 328
4 ヴィヨのカタログ 334
5 複製版画とタイトル 339
6 再びヴィヨのカタログから 348
X章 描写(description)と図版 351
1 記述と描写 352
2 十八世紀の競売カタログにおける描写 353
3 描写をめぐって 364
4 十九世紀のカタログと図版 374
エピローグ ――大塚国際美術館にて 393
あとがき 408
注 i
参考文献 xviii
人名索引 xxxiii |