[目次]
序章 モンゴル世界 009
第1部
ラテン文字化以前のモンゴル諸族(〜1930)
第1章
モンゴル諸族の文字使用の歴史 024
1-1.20世紀以前から使われていた文字 024
1-1-1.モンゴル文字 024
1-1-2.パスパ文字 026
1-1-3.トド文字 027
1-1-4.ソヨンボ文字 029
1-2.20世紀以降に使われはじめた文字 030
1-2-1.ワギンダラ文字 030
1-2-2.ラテン文字 031
1-2-3.キリル文字 032
1-3.20世紀初めのモンゴル人諸地域における文字使用状況 034
第2章 ロシア革命以前のブリヤートにおける言語政策 037
2-1.20世紀初めの諸改革 037
2-2.モンゴル文字・キリル文字・チベット文字 038
2-3.民族運動から啓蒙活動へ 040
2-4.ワギンダラ文字による表記の試み 042
2-5.ラテン文字による表記の試み 045
第3章 カルムイクにおける言語政策(〜1930) 051
3-1.改革前の言語使用状況 051
3-1-1.20世紀まで 051
3-1-2.20世紀初め 053
3-2.第1次キリル文字期(1924〜1930) 054
3-2-1.改革直前の状況 054
3-2-2.改革の始まり 056
3-2-3.文字体系の変遷とカルムイクの言語政策をめぐる言語学的な問題 058
3-2-4.論争の発端 060
3-2-5.「文字問題」会議 061
3-2-6.再検討 063
3-2-7.解決に向けて 066
3-2-8.「カルムイク語転写・正書法会議」 067
第4章 ロシア革命後のブリヤート 070
4-1.ロシア革命とブリヤート 070
4-2.文化民族会議 072
第5章 モンゴルにおける言語政策(〜1930) 078
5-1.モンゴル革命以前の言語状況 078
5-2.ブリヤート人たち 081
5-3.モンゴル革命以降 082
第2部
ラテン文字化以降のモンゴル諸族(1930〜)
第6章 ソヴィエト連邦における言語政策 086
6-1.ラテン文字化政策期 086
6-1-1.ラテン文字化運動の進行過程 086
6-1-2.ラテン文字化のイデオロギー 089
6-1-3.土着化 092
6-2.キリル文字化政策期 097
6-2-1.ロシア語の地位の向上 099
6-2-2.「ソヴィエト」という名の文明 101
6-2-3.ある回想録から 103
6-3.「国際」的な語彙の問題 105
第7章 モンゴル諸族におけるラテン文字化の始まりとモンゴル諸族文字・言語問題会議 110
7-1.ラテン文字化の始まり 110
7-1-1.モンゴルにおいて 110
7-1-2.ブリヤートにおいて 111
7-1-3.カルムイクにおいて 112
7-2.モンゴル諸族文字・言語問題会議 112
7-2-1.会議参加者の顔ぶれ 112
7-2-2.会議における議論 114
第8章 ラテン文字化以降のカルムイクの言語政策 118
8-1.ラテン文字化期(1930〜1938) 118
8-1-1.新しい世代 118
8-1-2.モンゴル諸族文字・言語問題会議 124
8-1-3.第4回カルムイク言語建設会議 126
8-2.再度のキリル文字化(1938〜) 136
第9章 ラテン文字化以降のブリヤートの言語政策 140
9-1.ラテン文字改革運動(1929〜1938) 140
9-1-1.二つの計画 140
9-1-2.バラーディンの発表 145
9-1-3.ポッペの発表 146
9-1-4.その後のラテン文字化正式決定までの経緯 148
9-1-5.基礎となる方言選定の問題 149
9-1-6.ブリヤート・モンゴル語学戦線問題学術会議 151
9-1-7.西ブリヤート言語文化向上会議 154
9-1-8.
ラテン文字によるアルファベットと正書法とバラーディンとポッペの関わり 157
9-1-9.1936年の言語会議 161
9-1-10.基礎となる方言変更の決定 165
9-1-11.ポッペは標準方言をホリ方言にすることを知っていたのか 167
9-1-12.バザル・バラーディンの理想 170
9-2.キリル文字化へ(1938〜) 173
9-2-1.1939年に採用されたキリル・アルファベット 174
9-2-2.キリル文字化とポッペ 176
第10章 ラテン文字化以降のモンゴルにおける言語政策 179
10-1.ラテン文字化期(1930〜1941) 179
10-1-1.大粛清後 183
10-2.キリル文字化へ(1941〜) 185
10-2-1.キリル文字化よって変わったものと引き継がれたもの 187
10-2-2.ポッペとモンゴルにおける文字改革 190
第11章 ウラジーミルツォフの理想と現実 193
11-1.1929年『モンゴル文語・ハルハ方言(ナレーチエ)比較文法』 194
11-2.ウラジーミルツォフの考えたモンゴル諸語の未来像 195
終章
「言語」の統合と分離 205
参考文献 214
モンゴル言語政策史関連年表(〜1946) 231
あとがき 239
索引 24 |