もうひとつのインド、ゴアからのながめ
文化、ことば、社会

[著者]鈴木義里

アラビア海に面した美しい海岸の町ゴアは、451年間もの長きにわたってポルトガルの植民地支配のもとにあった。解放後もキリスト教をはじめ、ヨーロッパの文化が深く根をはり、インドのなかで異質な光をはなっているゴア。この「もうひとつのインド」ゴアの文化・ことば・社会をつうじて、多言語多文化社会インドの現在をみつめなおし、言語とナショナリズムのゆくえをうらなう。

定価=本体 2,600円+税
2006年6月28日/四六判並製/304頁/ISBN978-4-88303-184-9


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[目次]

1章 はじめに 9

2章 ゴアとの出会い 23

1 「文化」としての乞食 32
2 ゴアで迎えたミレニアム 38

3章 過去からの残照 45

1 古いゴア・新しいゴア 49
2 ポルトガルの残したもの 56
3 解放、そして「ゴア人」の模索 74
4 コーンカニー語への収斂 84

4章 パナジーの人と町 101

1 ホテル・マンドヴィ 104
2 ジーヴァン・ナルヴェーカル 111
3 ヴェニート 120
4 中央図書館とマダム・コスタ 129
5 Last but least 135

5章 宗教と言語 151

1 神のことば 153
2 カトリックのゴア、ヒンドゥーのゴア 159

6章 食と生活 169

1 ゴアの食事 176
2 フェニ ゴアと酒 190

7章 北と東、そして南へ 201

1 マハーラーシュトラという「大国」 206
2 北と東の境 215
3 南へつづく道 224

8章 ゴアの言語 233

1 州の中のことば 235
2 コーンカニー語ということば 240
3 文字の問題 246

9章 公用語 255

1 インド連邦公用語 257
2 ゴアの公用語 262
3 言語とナショナリズム 271

10章 おわりに 283

ゴア年表 vi
参考文献 i


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