[著者]友常勉
本居宣長〔始まり〕の創出――一 八世紀後半から一九世紀初頭の徳川期日本において ひとつの潮流を形成した本居宣長の古学古道論が、 「世界を再-結集する」信条や世界観をどのように創出しようとしたのかを、 差異と反復をめぐる新たな思考を通して考察する。
定価=本体 2,400円+税 2007年7月20日/四六判上製/256頁/ISBN978-4-88303-200-6
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[目次] 序章 本居宣長における反復という問題 第1節 『真暦考』 010 第2節 「数む」と「賦む」 026 第3節 横領と形式性 034 第1章 始原の言葉 第1節 始原の言葉 058 第2節 「ツギツギニ」―前―テクストの構成規則の論理化 067 第3節 神代と人代 073 「食」 073 「鎮」 079 「三大考」 083 「やしなひ子」 090 第4節 修辞学的飛躍 103 古学における〈飛躍〉 103 宣長における〈飛躍〉 111 第2章 歌論の位相 第1節 『あしわけをぶね』の情―辞と「文」 128 第2節 『石上私淑言』における「文」と「ウタフ/ヨム」 144 「死への配慮」 155 第3章 「もののあはれ」の美学的構造とその反―可能性 第1節 宣長「もののあはれ」論の形式性 168 第2節 「物の哀をしらする」の論理 174 第3節 「好」とナショナル・ペダゴジーの成立 185 第4節 美的体験の再構成 195 終章 古道と権道 第1節 はじめに 206 第2節 「御契約」と「御民」 209 第3節 古道と権道 213 第4節 「泣き悲しみこがれる」主体 223 第5節 おわりに 230
あとがき 239
参考文献 245 事項索引 iv 人名索引 i