[目次]
[日本語版によせて――現代のアルザスのことば] 011
アルザス方言〔アルザス・ドイツ語〕とフランス語 011
フランス語――ドイツ語の二言語教育 012
「アルザスの」文化 013
序論問題の核心
疑念…… 017
自己崩壊することなく、同化する…… 019
厄介な問題 021
原註 024
T アルザスのアイデンティティ
三つの基本的与件 027
地理的アイデンティティ 028
枠組み 029
接点的位置 032
歴史的アイデンティティ 032
束の間の政治的実体 033
歴史的独自性 035
フランス世界への統合 037
争奪の地 038
言語的アイデンティティ 040
二つの言語、三つの構成要素 041
フランス語 042
支配者の言語 043
優先言語 045
標準ドイツ語 047
「ドイツ語」か「標準ドイツ語」か? 048
アルザスにおける標準ドイツ語――なぜ、そしていつから? 051
「アルザス」方言 055
二つの方言 056
ことばの混線 061
民族主義者の夢想 065
誤った単純化 067
「アルザス風」の推論 069
心理的閉鎖 070
[言語的次元の真実] 074
生きた標準ドイツ語なくして、生きた方言なし 074
ある必然――方言の自律性 076
アルザス的状況の特殊性 078
支配言語の圧力 079
[文化的次元の真実] 082
方言なくしてアルザス文化なし 083
本質としての文化 083
民衆文化 085
民衆の創造 086
アルザス的次元 088
[方言] 090
アルザスのアイデンティティの基盤 090
魂を失うこと…… 093
アルザス方言詩「きみと同じ人間だ」 099
原註 100
U 風化
併合の脅威 111
崩壊 115
アルザス人のディアスポラ 117
公然たる併合 119
ナチ党の支配 120
強制編入 122
帰結 124
罪悪感 126
失望 130
永遠の恐怖 133
罪の記憶 135
否認 137
政治的自主独立主義は不要 139
自治主義者の対独協力 139
地方主義政治の終焉 143
言語的自主独立主義は無用 146
[標準ドイツ語――その追放] 147
新聞 147
学校 151
宗教的共同体 154
宗教教育におけるフランス語 153
二言語使用…… 158
守るべき人権 160
衰退 161
方言―不満 163
方言は併合の原因か? 165
ことばは戦争の原因か? 168
権力欲であり、ことばにあらず 169
同化か追放か…… 171
方言は「フランスの統一」にとって脅威か? 173
方言は分離主義の要因か? 176
分離主義的メンタリティは作られたもの…… 177
人種主義は同化政策の所産 178
故国喪失感 180
根なし草にすることとは過去の断絶なり 181
根を失った者は人の根も失わせる 182
根なし草の者はいないのか? 184
疎外 186
欲求不満 190
アルザス方言詩「娘よ、おどれ、おどれ」 194
原註 195
V 目覚め
新たな自覚 207
脱植民地化のプロセス 209
少数者の目覚め 212
ヨーロッパで 214
古くからの問題 216
フランスで 218
アルザスで―コンプレックスからの解放 223
人心の回復 228
大衆の意識化 234
ラジオとテレビ 237
劇場と寄席 240
アルザスの目覚め 242
政治論争 243
伝統的立場の再確認 244
政治路線の修正 248
新たな方向 251
組合の活動 256
自治主義の蘇生 257
「アルザスの発議権」 260
社会=文化的異議 261
庶民のための文化 264
闘争言語 266
民衆演劇 268
失われし時は取り戻せるか? 271
大学 272
宗教的共同体 273
政治当局 278
学校 281
アルザス方言詩「黒い羊」 287
原註 288
結論 汝自身になれ!
……であるべく願うこと 301
「アルザス病」 304
原註 309
訳者解説 311
参考文献 i
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