[改装版]絵画空間の哲学
思想史の中の遠近法

[著者]佐藤康邦

ルネッサンス以降、今に至るまで表現の規範となっている遠近法。その作品空間に織り込まれた美と世界観をときほぐし、近代の美と知のあり方を問う。

定価=本体 2,800円+税
2008年2月25日/四六判上製/268頁/ISBN978-4-88303-221-1
 


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[目次]
  序文 8

第1部 絵画空間の哲学 15
 第1章 遠近法とは何か 20
     1 遠近法以前の奥行表現 20
     2 遠近法はいつはじまったのか 24
     3 遠近法の諸側面 31
 第2章 科学革命と遠近法 42
     1 空間の無限性 42
     2  自然の幾何学 45
 第3章 遠近法の世界観的意義 49
     1 空間の神聖化 49
     2 空間の世俗化 55
     3 遠近法の歴史の見直し 59
     4 イタリア・ルネッサンス期のもう一つの見方 64
     5 バロックの遠近法 69
 第4章 近代絵画における遠近法からの離反 76
     1 印象派の空間 76
     2 セザンヌと二十世紀絵画の空間 79
     3 近代生活の画家たち 86
     4 相対性理論の時代の絵画 90
 第5章 奥行の哲学的考察 96
     1 始元的奥行 96
     2 奥行の間主観性 101 
 第6章 東洋の遠近法 106
     1 水墨画の遠近法 106
     2 倭絵の空間 112 
 第7章 現代における遠近法 119

第2部 ルネッサンスの美術 123
     1 ジオットとルネッサンス 125
     2 世界と人間の発見 128
     3 ルネッサンスの普遍性の相対化 136
     4 ミケランジェロの『ロンダリーニのピエタ』 141

第3部 ドイツ観念論における芸術の位置 151
     1 カントの美の哲学 154
     2 シェリングにおける自然と芸術 157
     3 ヘーゲルにおける理念としての芸術 162
     4 芸術の理想 @身体 164
     5 芸術の理想 A人倫 167
     6 芸術様式の三段階 172
     7 『精神現象学』における芸術 174
     8 芸術作品の創作 176
     9 神々の変貌 181
     10 今日におけるヘーゲルの『美学』 185

第4部 近代日本における西洋体験――岸田劉生の場合 189
 第1章 西洋の音、西洋の色 190
     1 翻訳文化 190
     2 根付の国 195
     3 縮み志向の日本人 202
 第2章 岸田劉生 208
     1 洋画の移入 208
     2 白樺派と後期印象派 211
     3 ゴッホ 216
     4 クラシックへの回帰 219
     5 北方ルネッサンス 222
     6 絵画論 228
     7 装飾の美 230
     8 写実の美 235
     9 ファン・アイク 240
     10 東洋への回帰 244
     11 初期肉筆浮世絵 248
     12 挫折の物語 255

     あとがき 258
     注 i


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