著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

佐藤康邦
さとう・やすくに

1944年、東京に生まれる。1973年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学(2005年博士(文学)号取得)。現在、東京大学名誉教授、放送大学客員教授。専攻、倫理学・哲学。主な著書(単著)『ヘーゲルと目的論』(昭和堂)1991年、『絵画空間の哲学―思想史のなかの遠近法』(三元社)1992年、『カント『判断力批判』と現代―目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店)2005年(第18回和辻哲郎文化賞受賞)、『哲学への誘い』(放送大学教育振興会)2008年、『哲学史における生命概念』(放送大学教育振興会)2010年、『近代哲学の人間像』(放送大学教育振興会)2012年、『様式の基礎にあるもの』(三元社)2013年、その他。(2016年11月現在)

 

佐藤康邦の書籍一覧]

教養のヘーゲル『法の哲学』

国家を哲学するとは何か

[著]佐藤康邦

ヘーゲルは、『法の哲学』の主題を「自由」であると語っている。国家、社会を哲学の立場から論ずるということは、国家、社会、そして文化一般を、人間とはいかなるものか、とりわけ人間の考える能力というものはどのようなものかという所にまで引きつけて検討することである。 本書は、 四角四面に構えて、国家、社会を論ずるということを逸脱した、読者の微苦笑を誘うような「人間通」ヘーゲルという側面を表面に取り出しつつ、 難解きわめるヘーゲル『法の哲学』をときほぐし、その全体像を 分かり易く解説し、本棚の奥で埃のなかに埋もれさせておくには余りにも惜しいと言うべき、豊穣かつ新鮮な知を提示する。

【電子書籍版もあります】

定価=本体 1,500円+税
2016年11月10日
B6判並製/152頁/ISBN978-4-88303- 411-6

様式の基礎にあるもの

絵画芸術の哲学

[著者]佐藤康邦

「現実に最も忠実なヴィジョン、それを私たちに与えてくれるのは様式だ。」ジャコメッティのこのにわかには納得し難い言葉を導きとして、視覚の条件をはじめとして、文化一般・人間一般が持っている「型」に関わる問題として様式を哲学的課題ととらえ、その根底にせまる。

定価=本体 2,500円+税
2013年12月20日四六判並製/264頁/ISBN978-4-88303-343-0

[改装版]絵画空間の哲学
思想史の中の遠近法

[著者]佐藤康邦

ルネッサンス以降、今に至るまで表現の規範となっている遠近法。その作品空間に織り込まれた美と世界観をときほぐし、近代の美と知のあり方を問う。

定価=本体 2,800円+税
2008年2月25日/四六判上製/268頁/ISBN978-4-88303-221-1
 


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