海外の「日本語学習熱」と日本

[著者]嶋津拓

戦前は「国際文化事業」の、戦後は「国際文化交流事業」の一環としての「日本語の普及」に関連して使われる海外の「日本語学習熱の高まり」とは、いったい、何を意味しているのだろうか。その実態はいかなるものなのだろうか。この漠然とした言葉をめぐる問題を歴史的に検証する。

定価=本体 2,400円+税
2008年4月30日/四六判上製/248頁/ ISBN978-4-88303-223-5

 


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[目次]
     凡例 002

 序章 エクスキューズとしての「日本語学習熱」  007

 第1章 海外の「日本語学習熱」はどのように紹介されたか 019
     はじめに 020
     1 国際文化事業関係者 023
     2 言語政策関係者 033
     おわりに 043

 第2章 オーストラリアにおける「日本語学習熱」について 055
     はじめに 056
     1 オーストラリアの「日本語学習熱」は「世界一」だったか 056
     2 「日本語学習熱」の象徴としての「日本語クラブ」 098
     3 言語政策と「日本語学習熱」 105
     おわりに 112

 第3章 シャム(タイ)における「日本語学習熱」について 125
     はじめに 126
     1 暹羅日本人小学校 128
     2 盤谷日本語学校の設立準備 134
     3 盤谷日本語学校の開校 145
     4 「大東亜戦争」と「日本語学習熱」 149
     5 在盤谷日本文化会館の開設 153
     おわりに 163

 第4章 国際文化交流と「日本語学習熱」 175
     はじめに 176
     1 「日本語普及事業」と「日本語学習熱」 177
     2 国際交流基金 182
     3 国際文化交流に関する懇談会 191
     4 『我が国の文教施策』 198
     5 「日本語普及事業」の拡充と「日本語学習熱」 206
     おわりに 209

 終章 「認識」としての「日本語学習熱」 223

     参考文献 231
     あとがき 244


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