[目次]
だれと手をつなぐのか 日本語版によせて 11
序文 記憶の真実を探して 15
推薦の辞 ベトナム戦争を超え「近代」へ キム・ナミル(金南日) 19
はじめに 31
1章 想像の領土 ベトナム 33
絶望への予感 34
「ナワウリ」設立 37
ピースボート 41
異常な空気 42
ベトナムへ 44
ベトナム戦争 45
韓国軍のベトナム戦争参戦 51
2章 もうひとつの記 55
ルオン・ティ・フォイ 56
もちろん憎いさ 64
暗闇でこそ光は輝く 69
タン・ティ・カー、貧しき妹よ 76
3章 前線のない戦争、反共主義、イメージの恐怖 87
疑心と恐怖 87
ベトコンはおらず 90
龍眼作戦 94
前線のない戦争、内面化された反共イデオロギー 99
4章 戦争の記憶、記憶の戦争 105
韓国軍ベトナム戦争参戦の背景 108
共謀者あるいは傍観者――韓国メディア・知識人の反応 111
5章 パズルあわせ 117
ベトナム人の証言 118
『派越韓国軍戦史』のフォンニー村の記録 120
参戦軍人の証言するフォンニー村 121
米軍報告書のフォンニー村 122
事件の結果 134
6章 新しい出会い 137
慰霊碑 137
合同慰霊祭 149
過去に蓋をし未来を見よう。ではどうやって蓋をするのか 154
戦争の目的と解釈 164
新しい機運 166
7章 生き残った者の悲しみ 169
音の村、アンカイン 169
流配地の時間 182
炎の詩人 イニ 194
生き残った者の悲しみ 201
8章 参戦軍人、混沌と絶望 217
お父さんの勲章 217
息子とのベトナム調査 228
チャビンドンへの道 236
戦争の悲しみ 249
ミライ 252
私たちはいまもみな生きていると 272
9章 和解への遠い道のり 275
傷跡に語らせよ 275
ハミ村の話 282
ベトナムの友になること――「ナワウリ」のベトナムとの出会い方 292
10章 抵抗と再解釈 299
文化、権力が内在するイデオロギー 299
日常の暴力 302
拒否できない国家の命令 303
抵抗し再解釈すること 305
11章 結び 307
手紙 「心」という字 そして友情についての話 ヴァン・レー 312
かれらの傷に語らせよ ハン・ホング(韓洪九) 320
註 325
解説 パク・ナムギュ(朴南圭) 365
訳者あとがき 370
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