|  [目次] 序 言語イデオロギー論とメタ言語  001 第1章 言語イデオロギーとは何か:記号論的導入(浅井優一・吉田理加と共著)第1節 意識と無意識、イデオロギーと実践:言語と社会文化の〈全体〉  004
 第2節 近現代科学、合理性、野蛮:イデオロギー論の弁証法的再帰性と批判科学  006
 第3節 イデオロギー論としての言語相対性:言語人類学の視座  010
 第4節 言葉と物:イデオロギーとしての近現代言語思想と言語改良運動  016
 第5節 語彙と文法:意識の限界、構造的無意識/身体的無意識、史的変容  019
 第6節 言語と意識:言語イデオロギーの作用する領域  025
 第7節 言語、イデオロギー、史的変容の相関に関わる二、三の事柄:類推過程、レジスター、社会指標性  031
 第8節 ミクロ語用論とコミュニケーション・イデオロギー:テクスト生成、メタ語用、儀礼の秩序  037
 第9節 総括:批判科学としてのイデオロギー論  059
 第10節 本書の構成??061
 第2章 歴史と指標の語用論:構造、方言、言語イデオロギーと社会文化コスモロジーの交差する場所第1節 「語用論」とは何か、あるいは、言語イデオロギーとしての「語用論」:
 史的現状分析―ジョン・ロック、語用論、時枝/山田、国語学  066
 第2節 語用論的言語学の基礎論:パース記号論/批判科学の地平  113
 第3節 近代標準語、近代地域方言、近代文学、そして〈近代〉のメタ語用論的分析:歴史と記号の語用論  125
 第3節第1項 ミクロとマクロの社会記号論  125
 第3節第2項 〈近代〉という記号の体制  130
 第3節第3項 〈言文一致体〉の記号論的編成  147
 第3節第4項 〈近代文学〉の宿命/テロス  160
 第4節 コスモロジー、イデオロギー、言語論:社会文化記号論の空間  172
 第3章 敬語イデオロギーと近代日本の社会文化史:近代的国体の「語る主体」、あるいは国語学の記号空間第1節 予備的考察  176
 第2節 近代標準語と敬語:国語の空間  205
 第2節第1項 国語学の論理:「国語の論理」の史的編成、その地政的論理学  205
 第2節第2項 敬語史、あるいは、敬語イデオロギーの系譜学  219
 第3節 近現代敬語イデオロギー、標準語、国語学のマクロ社会史的コンテクスト:日本の近代  246
 第3節第1項 近代、および近代ナショナリズムについて  246
 第3節第2項 共同体、国家、資本主義:経済空間の近代  257
 第3節第3項 近現代標準敬語の彼岸:敬語の地理的分布、歴史、地政  265
 第3節第4項 敬語の近代史:標準敬語と近代日本イデオロギー  274
 第3節第5項 イデオロギーとしての言語学:経済、社会文化、言語の秩序  296
 第4章 方言と方言学の地政誌:「京都方言」の社会文化、言語構造、そしてイデオロギー第1節 社会言語学はどこで終わるのか:経験主義的言語学の貧困  314
 第2節 経験的理性の社会言語学的批判:方法論的問題  324
 第3節 「京都」:文化、イデオロギー、語用  346
 第4節 「京都方言」の不在:言語構造と言語構造的変異体  388
 第5節 「京都方言」:言語イデオロギーと方言記述  407
 第6節 ラボヴを越えて:文化、言語構造、イデオロギーの理論としての(社会)言語学  445
 第5章 近代西欧・北米における語用イデオロギーの系譜:記号論的反省第1節 序:梗概  448
 第2節 方法論的導入:歴史、語用論、専門分野/領域のコンテクスト化  450
 第3節 語用論的概念の系譜 (1) :指標性  455
 第4節 語用論的概念の系譜 (2) :コンテクスト的前提/効果  464
 第5節 語用論的概念の系譜 (3) :コミュニケーションの諸機能/多機能性  473
 第6節 言語論的転回と言語哲学:機能主義、現象学、新カント主義の三幅対  476
 第7節 間主観性と相互行為:機能主義、日常言語哲学、そして語用論における「社会的転回」  489
 第8節 「遂行的発話」など、多機能性と共起性を持つ出来事  496
 第9節 分野/領域、超領域、語用論の抬頭とその社会文化的なコンテクスト  503
 第10節 〈語用論の抬頭〉を歴史化する:言語論的転回のメタ語用論的コンテクストと語用論の社会的転回  510
 第11節 結語、あるいは語用論と歴史記述の弁証法的再帰性についてのごく初歩的な、
 あまりにも初歩的な、悲しいまでに初歩的なメモランダム  519
 参考文献  521あとがき  565
 索引  573
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