[目次]
まえがき 7
序章 アメリカ近代美術前史 11
1 アメリカ近代美術の黎明 ――一九世紀後半の諸相 12
2 アメリカ近代美術の幕開け ――スティーグリッツの「二九一」と「ジ・エイト」展 15
3 ヨーロッパ前衛美術の衝撃 ――アーモリー・ショウ 18
第一章 バーの思想形成とニューヨーク近代美術館の設立 27
1 ニューヨーク近代美術館設立までの動き 28
2 二〇世紀初頭のアメリカ美術史学とバーの思想形成 35
1 プリンストン大学時代 ――モーリィとバー 35
2 ハーバード大学時代 ――サクスとバー 44
サクスの美術館講座 44 /サクスの影響――「目」の問題 55 /
近代美術のコレクターたちとバー 61 /バー最初の近代美術展 64 /
ヨーロッパ近代美術調査旅行 69
3 バーのニューヨーク近代美術館構想 73
第二章 バーと近代美術 79
序 近代美術館の主要展覧会クロノロジー 80
1 バーと抽象美術 ――「キュービズムと抽象美術」展(一九三六年) 84
2 バーとシュールレアリズム ――「幻想美術、ダダ、シュールレアリズム」展(一九三六年) 92
3 「キュービズムと抽象美術」展と「幻想美術、ダダ、シュールレアリズム」展後のアメリカ美術 99
1 バー発言の波紋 99
2 シュールレアリストの渡来とペギー・グッゲンハイムの「今世紀の美術」 105
4 バーと抽象表現主義 111
1 「マガジン・オブ・アート」誌「シンポジウム:アメリカ美術の情勢」への回答(一九四九年) 118
2 「アート・ニューズ」誌ヘスの批判への回答(一九五七年) 120
3 ヨーロッパ巡回展「新アメリカ絵画」展カタログのバーのテキスト(一九五八年) 128
第三章 バーとニューヨーク近代美術館コレクションの形成 141
1 バーの夢 ――近代美術のパブリック・コレクション 142
2 コレクション活動の体系 ――コレクション・カタログ
(一九四二年、一九四八年、一九五八年、一九七七年)から 144
3 創立期のコレクションとバーの要望 ――コレクション展示室の設置 160
4 創設理事ブリスの作品遺贈問題 163
5 ジュニア諮問委員会とバーの「コレクション構築のための長期計画」レポート 167
6 購入基金の創設 ――アビィ・オールドリッチ・ロックフェラーとサイモン・グッゲンハイム夫人 175
7 対立:理事とバー 183
8 第二次世界大戦下のニューヨーク近代美術館 ――館長解任:アメリカ美術の収集をめぐって 187
9 再提案レポート:ミュージアム・コレクションの目的 196
10 ポリシー委員会提案によるミュージアム・コレクション展(一九四五年) 207
11 第二次世界大戦後のニューヨーク近代美術館
――ミュージアム・コレクションズ部設立と理事長ホイットニーのコレクション問題の整理 216
12 美術館相互協定とパーマネント・コレクション・ポリシーの決定 222
13 アメリカ美術問題のその後 ――抽象表現主義以降の美術をめぐって 229
14 ミュージアム・コレクション・ギャラリー誕生 243
15 バー後のニューヨーク近代美術館 254
後章 265
あとがき 277
注 I
参考文献 XIV
アルフレッド・H・バー Jr. 年譜 XVIII
人名索引 XXIII
図版出典一覧 XXXI |