シリーズ「知のまなざし」
社会学のまなざし

[著者]ましこ・ひでのり

「社会」を読みとくための社会学入門──
「社会学のまなざし」は、何をみようとし、何をてらしだそうとするのか。そこから、「社会」は、どのようにみえてくるのだろうか。本書は、「社会学のまなざし」の基本構造を紹介するとともに、「まなざし」が映し出すあらたな社会像を具体的に示していく。

【電子書籍版もあります】

定価=本体 1,700円+税
2012年3月31日
/B6判並製/216頁/ISBN978-4-88303-311-9


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[目次]

  はじめに  iii

1. 社会学のまなざし 1
   まなざし�@  「近現代を特殊な時空としてみる」 1
      近現代限定  1
      世襲身分を前提としない  2
      歴史教育の欠陥  4
      「社会」と「世間」への特殊なまなざし  5
      なぜ、近現代における社会/世間は、スポットをあてる価値をもつか?  8
   まなざし�A  「自由は不自由」 11
      なにがおきても不思議でないはずなのに  11
      「男物/女物」  14
      「分化」の常識  15
      少数派へのめくばり  17
   まなざし�B  かわらない社会がなぜかわる 19
      微視的変動がつみかさなると……  19
      変動のきざしをかぎわける  21
   まなざし�C  「常識」をうたがう 22
      「常識」は真理か  22
      「正常」「異常」の境界線  25
      社会学は「非常識」  26
   まなざし�D  人間行動をとりまく社会の産物とみなす 28
      本能だけでは説明できない  28
      特定の言語をはなすようにはプログラミングされていない。生殖も文化  30
   まなざし�E  くりかえされる現象を善悪等の判断をひかえて直視 する 33
      「社会的事実」を直視する  33
      急速な自殺率低下は 異常 事態  35
   まなざし�F  「いま・ここ」を「いつか・どこか・なにか」とくらべる 36
   まなざし�G  「理念型」と「本質主義」 39
      「理念型」―タイプをみちびきだす  40
      「本質主義」=過度の一般化を極力さける  43
   まなざし�H  普遍的真理の探究は断念して、探求目標を限定する 45
   まなざし�I  可能なかぎり、現実を可視化する 47
      データの透明性の確保  47
      さまざまな社会学  48
   まなざし�J  社会学の「ねらい」 51
      さがしもとめるものは  51
      なんのために  53

2. 社会学という「知のわくぐみ」 55
   わくぐみ�@  社会変動論:「現代社会」という、流動しつづける時空 55
   わくぐみ�A  役割論/ライフコース論:「現代社会」のなかで激動する人生 58
   わくぐみ�B  社会学的身体論:「現代社会」のなかで激変する心身 60

3. 知の回路 63
   回路�@  自由と平等をめぐる社会現象:自由主義/資本主義/福祉社会 63
      市場原理主義者の「常識」?  64
      弱者救済策という配慮  66
      優勝劣敗原則は貫徹されない  68
   回路�A  産業社会の動態:産業革命/グローバリゼーション/マクドナルド化 69
      「技術革新」―人口増加と輸送速度  69
      農業・畜産業・水産業の工業化  71
      複製技術  73
      オートメーション化  74
      グローバリゼーション  76
      グッズ(goods)・バッズ(bads)の大量拘束移動  80
      軍事関係者・被災者の大量移動  82
      マクドナル化  84
   回路�B  優生思想とその周辺:血統意識/民族意識/国民意識 88
      共同幻想としての血統意識  88
      「人種」「民族」?  92
      国民?  93
   回路�C  合理化の非合理性:超合理化社会/リスク社会/
         不安社会 (官僚制とNIMBYがもたらすブラックボックス) 95
      超合理化社会  95
      グローバル化のリスクとNIMBY  98
      不安と拝外主義  102
      風評の伝言ゲーム  104
      監視社会化  108
   回路�D  加速・濃縮化と分散・孤立化:バベル化/ガラパゴス化/ 情報格差 109
      現代の「バベルの塔」  109
      ガラパゴス化―つぎつぎ誕生する現代の「ムラ」  114
   回路�E  ドラマとしての社会:「老若男女」による舞台と、みえないシナリオ 117
      役割を演じる  117
      虚構のドラマが「お手本」に  120
      ステレオタイプ化した役割  125
   回路�F  社会のなかのライフコース:人生をくみたてる保育/教育/修行/引退 130
      保育の時間  130
      教育文化の変動  133
      学歴インフレ  136
      「みならい」期間の長期化と現役引退  138
      「おひとりさま」期間  142
   回路�G  パフォーマンス (スポーツ/ダンス/ショー) の政治経済学 143
      スポーツは人間の本能か?  144
      身体技法文化の制度的整備化  146
      身体技法文化の政治性  149
      健康志向のシンボル化  151
   回路�H  濃縮・膨張する心身:身体加工/薬物/ペットロス/心理主義 156
      「不老長寿」志向  156
      身体加工  159
      印象操作  161
      「外見至上主義」と変身願望  163
      ヘルシズム  169
      ペットロス  173
   回路番外編  ジダンの頭突き問題 177

4. 社会学という「知の回路」のための10冊 183

  参考文献 187
  あとがき  198


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