[著者]加藤有希子 神経生理学という 19 世紀の最新科学を基盤にした新印象派の「分割主義〈ディヴィジョニスム〉」。色彩の身体的・心理的効果を利用しようとした彼らの実践は芸術創造にとどまらず、日常生活にまで及んだ。スーラ、ピサロ、シニャックら、新印象派の画家たちの、これまで見落とされてきた行為論〈プラグマティズム〉を論証する。 [書評] 定価=本体
4,500円+税 |
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[目次] プロローグ 色彩 芸術と生活をつなぐメディア 13 第一章 色彩知覚と神経労働 分割主義と一九世紀神経生理学の倫理 25 第二章 神経生理学の空間 色彩と運動性 97 第三章 新印象派の衛生・医療 その色彩論との交点 135 エピローグ 行為する「均衡」 新印象派のプラグマティズムへ 171 あとがき 181 |
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