|         [目次]  1. コミュニケーション論のまなざし 1まなざし@ 大学で学ぶということ 1
 高校にはない科目 1
 専門的で総合的 3
 抽象性と具体性/理論と経験 4
 自己理解/自己分析 5
 大学という「自由の空間」の意味 7
 まなざしA コミュニケーション論の地平 11
 学問の出発点 12
 コミュニケーションを通して個人は創られる? 15
 なぜ複数のコミュニケーション観が存在するのか? 19
 自文化中心主義(エスノセントリズム)の危険性 21
 なぜ理論化が必要か? 23
 「養成ギブス」と「多角レンズ」への招待 25
 練習問題 28
 2. コミュニケーション論のための言語学の「知の枠組み」「言語学」を具体例として見る学問の構成のされ方 31
 枠組み@ コミュニケーション論と心理学、メタ語用論、そして言語学へ 31
 視点という問題=社会と心理を結びつける 31
 喧嘩じゃなくて、じゃれあいだよ 33
 じゃれあいが喧嘩に 34
 枠組みA 言語学とは何か:導入 37
 文法と言語使用(語用) 37
 「意味をコード化する形式」 38
 意味41
 枠組みB 語用論とは何か 44
 「意味」?―言及指示的意味と社会指標的意味 45
 コンテクストが分からないと、意味が分からない 48
 語用論と文法のちがい 50
 枠組みC 文化的意味範疇とは何か 53
 社会指標的な意味との結びつき 54
 体系化の強弱と視点 57
 枠組みD 文化的意味範疇とコミュニケーション 59
 プロトタイプ 59
 コンテクスト依存性が高い文化的意味範疇 63
 コンテクスト依存性の高低 65
 枠組みE 語用論の世界:直示(ダイクシス)と視点 67
 「昨日」という言葉の意味は? 68
 オリゴ(origo) 70
 「システム・センテンス」と「テクスト・センテンス」 76
 枠組みF 言語と方言 79
 区別という難問 79
 実際に使われる言葉は、すべて方言と考える 81
 言語構造は、方言的差異の寄せ集めが体系化されたもの 83
 語用共同体(speech community)と言語共同体(linguistic community)85
 枠組みG 言語の全体:コミュニケーション、方言、言語構造、普遍文法 88
 語彙と文法 90
 象徴・指標・類像 92
 指標性がコミュニケーションの基本的なモード 94
 名詞句階層 97
 語用論に投錨された4つの文法範疇 100
 枠組みH 言語構造の構成と言語変化 104
 音素は言語構造の入口 104
 形態統語範疇 106
 言語構造の構成原理 108
 異音 109
 複数の言及指示対象 111
 語用論レベルでの変異が、なぜ語彙部に持ち込まれるのか 113
 枠組みI 言語の全体への〈まなざし〉としての言語学:総括 119
 統合性と象徴性 120
 学術的営為としての言語学 121
 練習問題 124
 3. コミュニケーション論の「知の回路」コミュニケーション・モデルと言語学とをつなぐ 129
 回路@ コミュニケーションの3つのモデル:視点とメタ語用 129
 回路A 情報伝達モデル 131
 なぜ情報伝達モデルは自然に思われるのか 131
 コミュニケーションの6つの要素 133
 接触回路・コードに焦点化したモデル 134
 個人主義的社会観、社会契約論的な思想に基づいたコミュニケーション観 137
 フィードバック 139
 回路B 6機能モデル 141
 6つの要素の6つの機能 141
 表出的機能 142
 動能的機能 143
 交話的機能 143
 言及指示的機能 145
 メタ言語的機能@―メタ語用的機能 146
 メタ言語的機能A―メタ意味論的機能 154
 詩的機能 156
 それぞれの要素が「視点」が据えられる基点となる 158
 範列と連辞 159
 回路C 出来事モデル 162
 文法とコミュニケーション出来事を統合するモデル 163
 この本を読む、というコミュニケーション出来事 165
 出来事モデルのテーゼ 169
 出来事モデルの歴史的背景=コンテクスト 170
 回路D 出来事の視点から見た文法、意味論、語用論:コミュニケーション出来事と普遍文法、再訪 174
 意味論的現象と語用論的現象のつながり 174
 指標性の大小に基づく階層化 176
 オリゴに投錨される言及指示的テクストの生成(レーマ/テーマ) 179
 回路E コミュニケーションと視点:参加者の視点、観察者の視点、相互行為の基点 182
 視点の多様性 182
 間主観的なコミュニケーション・モデル 184
 行為者と分析者の共通性=メタ語用的解釈 186
 回路F コミュニケーションの変容とオリゴ 188
 個人と社会はオリゴを通して結びつく 188
 コミュニケーション空間の分節のされ方 190
 回路G コミュニケーション空間の編成、オリゴの転移、主観と客観 192
 回路H コミュニケーション論の視点/まなざし:結語 195
 練習問題 198
 4. 知の枠組みと回路のための15冊 201知の枠組みのための10冊 201
 知の回路のための5冊 205
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