阪神間モダニズム再考
竹村民郎著作集 V

[著者]竹村民郎

二十世紀初頭日本におけるモダニズム受容の先進地域であった阪神間(関西)モダニズムの諸相を「交通文化圏」「日本型田園都市」「都市と余暇文化」の形成、さらに実業家たちのフィランソロピー(社会的貢献)に関連させて考察する。
「阪神間モダニズムの社会的基調」「田園都市思想の一源流、ラスキン―モリス」ほか。

[書評]
『週刊ポスト』「この人に訊け!」、2012年11月2日号、評者:大塚英志氏

定価=本体 6,400円+税
2012年7月31日/A5判上製/600頁/ISBN978-4-88303-316-4


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[目次]

第一部 阪神間モダニズムの社会的基調
  阪神間(関西)モダニズムと私の立場 9
  「阪神間モダニズム」の社会的基調 15
  二〇世紀初頭、大阪市における倶楽部の成立 木曜会・サースデー倶楽部に着目して 81
  文化環境としての郊外の成立 阪神電鉄PR誌『郊外生活』に関連して 121
  公衆衛生と「花苑都市」の形成 近代大阪における結核予防に関連して 151
  「阪神モダニズム」における大衆文化の位相 宝塚少女歌劇と手塚治虫の漫画に関連して 177
  東の宝塚花巻温泉・遊園地 225

第二部 笑楽の系譜 都市と余暇文化
  余暇の大衆化とマス・レジャー装置の出現 二〇世紀前後のアメリカと日本 233
  第五回内国勧業博覧会とレジャー革命 マス・レジャーの形成と大衆娯楽の諸相 281
  機械文明の受容と“交通文化圏”の成立 小林一三と宝塚少女歌劇 341
  一九二〇年代の大阪市と大衆余暇の形成 383
  中等学校野球の誕生 423
  現代日本人と余暇 477
  田園都市思想の一源流、ラスキン - モリス 竹村民郎著作集第三巻あとがきにかえて 511

  資料・木曜会記録(その一、その二) 543
  初出一覧 597


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