帝国主義と兵器生産
竹村民郎著作集 W

[著者]竹村民郎

世界資本主義の帝国主義段階への移行期における「兵器生産主導型蓄積」の問題をあきらかにし、今世紀初頭、世界史の転換期におけるわが国の産官軍連繋の深化とフォーディズムの受容、そして天皇主義サンディカリズムの形成について論じる。
「1920-30年代、帝国の危機における天皇主義サンディカリズムの形成」ほか。

定価=本体 6,400円+税
2013年11月25日/A5判上製/544頁/ISBN978-4-88303-332-4


イメージを拡大

[目次]

  序文 7

第一部 帝国主義と兵器生産
  序説 現代資本主義の諸傾向と変革主体形成の課題 15
  帝国主義研究の方法について
     ――エンゲルスの「取引所論」(『資本論』第三巻補遺)とレーニンの
      『資本主義の最高の段階としての帝国主義』との関係に注目して 23
  産軍連繋の諸結果
     ――わが国における兵器生産体系・合理化の特質 93
  一九二〇―三〇年代、帝国の危機における天皇主義サンディカリズムの形成
     ――産業合理化運動と産官軍連繋に関連して 171
  産軍連繋の高度化における天皇主義サンディカリズム
     ――北一輝・上杉慎吉の再評価に関連して 323

第二部 マルクスにおける暴力―戦争概念
  マルクスにおける暴力―戦争概念
     ――ラシャートル版(通称フランス語版)『資本論』第八篇の理解に関連して 367
  戦争とその経済的帰結 435
  戦争の歴史的条件
     ――兵器生産の構造に関連して 477

  資料
     『石川島労働運動史(抄)』 503
     『上杉慎吉社会学遺稿(抜粋)』 514
  初出一覧 541


HOME