[目次]
序章 本書の問題意識と構成 11
1 本書の問題意識 11
1―1 民族的な場所から国家・国民的な場所へ 11
1―2 植民地期から建国期にわたる「連続性」の問題 14
1―3 韓国の国語科教科書・教育が持つイデオロギー性について 19
1―4 先行研究の検討 20
2 本書の構成 24
2―1 用語使用及び時期設定 24
2―2 分析対象 25
2―3 本書の構成 30
注 33
第1章 韓国における国語科の誕生と変遷――近代啓蒙期から植民地期における教育課程と教科書 41
はじめに 41
1 近代啓蒙期における教育課程と国語科教育 42
2 近代啓蒙期における教科書編纂と国語科教科書 62
3 植民地期における教育課程と朝鮮語科教育 73
3―1 第一次朝鮮教育令期―旧教育令(一九一一年八月二四日〜一九二二年二月三日) 74
3―2 第一次朝鮮教育令における朝鮮語科教育 79
3―3 第二次朝鮮教育令期―新教育令(一九二二年二月四日〜一九三八年三月二日) 83
3―4 第二次朝鮮教育令における朝鮮語科教育 89
3―5 第三次朝鮮教育令期―改正教育令(一九三八年三月三日〜一九四五年八月一五日) 92
3―6 第三次朝鮮教育令における朝鮮語科教育 94
4 植民地期における朝鮮語科教科書の変遷 100
4―1 朝鮮総督府編『高等朝鮮語及漢文読本』(一九一三年) 103
4―2 朝鮮総督府編『女子高等朝鮮語読本』(一九二三〜一九二八年) 107
4―3 朝鮮総督府編『新編高等朝鮮語及漢文読本』(一九二四〜一九二六年) 109
4―4 朝鮮総督府編『中等教育朝鮮語及漢文読本』(一九三三〜一九三七年) 117
4―5 一九三八年以後の状況 124
まとめ 126
注 130
第2章 建国期韓国における国語科教育 その一――教育課程 145
はじめに 145
1 米軍政期における教育主導勢力―学務局の設置と諮問機関の構成 146
1―1 学務局の設置 146
1―2 「朝鮮教育委員会」 150
1―3 「朝鮮教育審議会」 152
2 米軍政期における教育課程 155
2―1 「教授要目」の制定と適用 164
2―2 「国語科教授要目」の特徴 166
3 政府樹立期における教育課程 172
4 朝鮮戦争期における教育課程 176
5 建国期以降における教育課程 179
5―1 第1次教科課程の制定と基本方針 179
5―2 第1次教科課程における国語科教育 182
まとめ 184
注 187
第3章 建国期韓国における国語科教育 その二――教科書 195
はじめに 195
1 建国期における教科書政策の変遷 196
2 米軍政期における国語科教科書 199
2―1 朝鮮語学会編著『中等国語教本』(上・中・下)の登場 199
2―2 左右合作の国語科教科書 204
2―3 朝鮮語学会編著『中等国語教本』上・中・下(一九四六年九月〜一九四七年五月) 207
3 政府樹立期における国語科教科書 226
3―1「教本」時代から「国語」時代へ 226
3―2 文教部編著『中等国語』1〜3(一九四八年一月〜一九四八年八月) 227
3―3 文教部編著『中等国語』@〜E(一九四九年八月〜一九五〇年四月) 230
3―4 「一民主義」と国語科教科書 234
4 朝鮮戦争期における国語科教科書 239
4―1 文教部編著『中等国語』1―I〜3―II(一九五一年八月〜一九五二年九月) 239
4―2 文教部編著『中学国語』1―I〜3―II(一九五三年三月〜一九五五年九月) 240
5 「国民作り」と教科書 241
5―1 「人民」から「国民」へ 241
5―2 「反米」から「親米」へ 245
6 建国期以降における国語科教科書 248
6―1 文教部編著『中学国語』1〜3(一九五六年以降) 248
まとめ 250
注 252
第4章 建国期韓国教育界におけるイデオロギーの問題 265
はじめに 265
1 教育理念の制定―「弘益人間」の導入 266
2 「一民主義」―民族主義と反共イデオロギーの融合 273
3 建国期国語科におけるイデオロギーの様相 276
3―1 価値教育としての国語科教育 277
3―2 教育方法論としての国語科教育 281
4 民族教育に向けての対応と協力 286
まとめ 292
注 294
終章 建国期韓国における国語科の特徴と今後の課題 303
1 建国期韓国における国語科の特徴 303
2 今後の課題 307
注 311
「境界人」として生きること――あとがきに代えて 314
資料 植民地期朝鮮〜建国期韓国における教科書(朝鮮語科・国語科)の目次 360
人名索引 364
事項索引 369 |