[目次]
はじめに 7
第T部 詩歌帖詩歌選注解
第 1 章 恋の処方箋 『処方箋のロンデル』連作注解 17
一 処方箋のロンデル連作 18
二 「処方」のロンデル注解 26
第 2 章 羊皮紙のリボン 『証文のバラード』連作注解 42
一 証文のバラード連作 42
二 「証文」連作注解 49
第 3 章 眼の中の墨絵 ジャン・カイヨー『引用をまじえるロンデル』ほか注解 65
一 神になりかわる詩 66
二 異性になりかわる詩 75
三 特定の個人になりかわる詩 88
第 4 章 金貨の値打ち シャルル・ドルレアン『文法用語をまじえるロンデル』注解 108
一 文法用語をまじえるロンデル 108
二 参考作 指輪に彫られた詩 119
三 「姦通」の主題 122
四 オルレアン公の意図 134
第 5 章 茴香と胡桃 「茴香」連作注解 その一 139
一 シャルルと宮廷人の詩 139
二 『イタリア語をまじえるロンデル』読解 155
三 政治的暗号詩の先例 166
四 作品の真の成立時期とオルレアン公の意図 175
第 6 章 サヴォワの雪 「茴香」連作注解 そのニ 182
一 外交官の作 182
二 シャルルの返事 190
三 結末 200
第 7 章 葡萄畑で捕まって ジャン・ダランソン『ノンセンスな詩句をまじえるロンデル』ほか注解 219
一 「恋離れ」の主題 220
二 「競技場」のロンデル 228
三 謎の応答歌 232
四 ジャンの裁判 244
第 8 章 放浪詩人の挨拶 ヴィヨン『マリー・ドルレアン姫讃歌』ほか注解 255
一 『マリー・ドルレアン姫讃歌』決定稿 256
二 『讃歌』決定稿成立までの道すじ―二重バラード献呈から決定稿清書まで 265
三 『マリー・ドルレアン姫讃歌』のマリア信仰 278
四 『聖母に祈るためのバラード』 290
第U部 ブロワ歌合評釈 299
第 1 章 ヴィヨンとブロワ歌合 301
一 『ラテン語をまじえるバラード』の問題 302
二 「矛盾」の凡庸さと軽さ 314
三 競作詩群 320
第 2 章 返礼と期待 本歌・第一番 注釈 331
一 歌合の本歌―「運」の問題 331
二 「運」に対するシャルルの思想の変化 345
三 歌合第一番―遊戯 356
第 3 章 宮廷の事件 第二番・別作・番外作一番 注釈 373
一 歌合第二番―過誤 374
二 「ブロワ歌合詩群」再考 388
三 シャルルの別作―課題 395
四 番外作一番―苦吟 403
第 4 章 ヴィーナスの盾 シャルルとヴィヨン『ラテン語をまじえるバラード』注釈 414
一 本歌―戯作バラードの応酬 414
二 『変身物語』と「フィロメナ」の謎 418
三 ヴィヨン読解 431
第 5 章 笑いつつ涙にくれて 第三番・第四番・第五番 注釈 446
一 歌合第三番―境遇 446
二 歌合第四番―捌き手の影 458
三 歌合第五番―借用 466
第 6 章 知識と見識 第六番・第七番・第八番 注釈 490
一 歌合第六番―敵意 490
二 歌合第七番―批判 500
三 歌合第八番―応答 511
第 7 章 憧憬と自立 第九番・第十番 注釈 532
一 歌合第九番―憧憬 532
二 歌合第十番―自立 547
第 8 章 歌合をふりかえる シャルルとヴィヨン 563
一 宴としての意味と第三番までの経緯 563
二 第四番以降の展開 572
三 歌合の根本動機 580
四 矛盾という主題とヴィヨンの真の啓示 587
むすび 594
第V部 補遺 601
補遺 1 年譜 603
補遺 2 詩歌帖(写本 ms. BN fr. 25458 )の構成と成立年代 607
補遺 3 貴婦人とリス 指輪刻印『文法用語をまじえる六行詩』及び図像注解 613
一 指輪の植物群 614
二 表象の二重構造 619
三 指輪の帰属する世界 632
四 指輪の文字列―テクストの二重構造 649
注 663
あとがき 715
原文 ブロワ歌合関連詩群原文 001
図版一覧 009
書誌 012
索引 035 |